内容紹介

「多剤併用」への対応をケーススタディで学ぶ
薬物療法の最適化手順を、5つのステップでわかりやすく解説


ポリファーマシー(多剤併用)に関する、基礎知識から具体的な患者対応までを網羅しました。

薬局でありがちなケースを基に、多剤併用の事例を紹介します。その症例の薬物治療において、[気になるポイント]を抽出し、その問題点に対して[押さえておきたいエビデンス]をいくつか詳説。患者にどうアプローチしていくかを、[服薬指導のポイント]として例示します。そして、医師にどうアクションを起こしていくかを、[医師への処方提案]として示し、よりリアルな現場を再現します。

患者を不安にさせないような説明の仕方や、医師に納得してもらう処方提案の書き方を盛り込み、明日から現場で使える、実践的な内容です。

DI Onlineの好評連載『青島周一の「これで解決!ポリファーマシー」』に大幅加筆した一冊です。

【主な内容】
<ケース1> 降圧薬3剤を服用中の健康意識の高い82歳女性
        ふらつき、便秘の症状、骨粗鬆症の既往にも注目
<ケース2> NSAIDs使用中に高血圧とむくみを発症した60歳女性
        “処方カスケード”が疑われる場合の対処は?
<ケース3> 心筋梗塞の二次予防でスタチン服用中の86歳の寝たきり男性
        処方薬の多さに疑問を抱く家族への説明
<ケース4> 「EPAが飲みにくい」と訴える60歳女性
        継続服用せずとも「案外大丈夫」だと伝える 
 ほか

訂正


1版1刷に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。
●P.135 脚注(j)の文末「また低用量のアジスロマイシン長期処方で~」の後に、本来は以下の文章が続きます。(2016/11/2)
「~COPD増悪を予防できるとする報告や(PMID:21864166)、COPD患者への抗菌薬予防的投与の有用性を示唆する報告(PMID:24288145)もある。ただ、カルボシステインやツロブテロールテープのような代替薬が存在するような状況で、有害事象リスクはもとより耐性菌リスクをはらんでいる抗菌薬を安易に使用すべきではないと筆者は考える。」