内容紹介

慢性疾患を複数抱えた高齢者が救急受診した時、
何をチェックすれば、見落としを防げるのか、その指針を示します。

こんな高齢患者を診察したことはありませんか?
●肺炎を起こしているのに、白血球数やCRPが上昇しない
●腹部の臓器穿孔があるのに、X線画像が正常に見える
●尿路感染か無症候性細菌尿なのか、判断が難しい
●心筋梗塞があるのに、胸痛を訴えない
●せん妄なのか、認知症があるのか、区別が難しい

高齢患者の治療で、もしも適切な初期治療を見落とせば、合併症発生率や死亡率が上がる。病院での最初の数時間が非常に大切で、結果を左右する。

本書では、主に転倒、せん妄、脳卒中など、高齢者に典型的に頻発する事例を取り上げる。また、頭部外傷、腹痛、熱傷、重大な外傷といった、若年患者と異なる管理アプローチを要する緊急状態についても述べる。各疾患において、「要点」では有用なアドバイスを強調し、末尾の「覚えておくべきこと」には重要ポイントを端的にまとめている。

落丁のお知らせ


・P.302の落丁が判明いたしました。ここに深くお詫び申しあげます。該当するページは、取り急ぎダウンロードいただけます。(2017.06.05)