内容紹介

今、注目の「全固体電池」を中心に
ナトリウムイオン電池、レドックスフロー電池など
次世代電池の最新動向を網羅

トヨタ自動車、パナソニック、米テスラなどの
蓄電池の研究開発やエネルギー事業も紹介

商品企画、新事業、投資関連ビジネスに必須!

本書では2017年から2018年にかけての次世代蓄電池の開発や応用展開の最新動向を詳説しました。柱となるのは、電気自動車(EV)向け「全固体電池」です。激しさを増す同電池の開発競争を、最前線のエンジニアや国内外の学会・イベントに密着取材してまとめました。

蓄電池はEV以外にも応用が大きく広がりつつあります。例えば2020年代前半にも登場しそうな「空飛ぶクルマ」や「仮想発電所(VPP)」、およびVPPがもたらすエネルギー革命などについても紹介しています。日本だけでなく、米国や中国など海外の研究開発情報も充実。EVやIoTなどの技術者はもちろん、新事業の企画、投資関連ビジネスにも有益な情報が得られます。

日経エレクトロニクス、日経Automotive、日経ものづくり、日経 xTECHなど日経BP社の専門記者が、独自取材や海外現地取材を基に技術専門誌やWebサイトに執筆した記事に加えて、次世代電池関連の技術セミナーにおける講演録も掲載。他では入手できない詳細情報を、分かりやすい図表や写真をふんだんに使って解説しました。これ1冊で、直近1年の注目技術、キープレーヤー、業界構造、応用事例をまとめて理解できます。

主な内容
【Chapter 1】次世代電池技術
全固体電池技術の神髄と未来のクルマ社会
 吉野 彰 旭化成 名誉フェロー
超急速充電が可能で、長寿命な次世代2次電池
 高見 則雄 東芝 首席技監
トヨタ、村田、TDKが実用化目前 全固体電池いざEV/IoTへ
 「5分でわかる」全固体電池
全固体電池、日米技術対決
くぎを打っても発火しない 全樹脂でLiイオン電池革新
 堀江 英明 慶應義塾大学 大学院 政策メディア:研究科 特任教授
「国際二次電池展」に見る現実路線
 電池の容量3倍アップへ 正極やSi負極の新材料開発
電池開発はクルマがけん引 トヨタがフル電動化に本腰
電池の性能向上と低コスト化
 電池の性能は向上する 全固体は2030年に実用化

【Chapter 2】自動車への応用
情報とエネルギーが融合する 未来の人工物を支える全樹脂電池
 堀江 英明 慶應義塾大学 特任教授
トヨタの全固体電池 2030年へLIBと両論で進化
日産リーフの実力
 実験・分解で見えた将来への道筋
開幕 東京EVモーターショー 電動化や自動運転へ一気にシフト
中国で始まるEVの世界前哨戦

【Chapter 3】航空機への応用
電池駆動の「空飛ぶクルマ」
 Airbusは2023年に実用化へ 「航続1時間には400kWh/kg必要」
 野澤 哲生 日経 xTECH/日経エレクトロニクス
航空機ショー「EAA AirVenture Oshkosh」速報
 離陸寸前の空飛ぶクルマ 米国ベンチャーが整備着々
電動化で始まる空の革命
2018 Elevate Summit(the 2nd Annual Uber Elevate Summit)
 超高出力モーターで垂直離陸 「空の電動化」をウーバーが主導

【Chapter 4】エネルギー分野への応用
再エネ大量導入時代を迎え 広がる次世代電池の役割
 瀬川 浩司 大型蓄電システム緊急実証事業第三者委員会委員長/
 東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻・教授
仮想発電所(VPP)実現に向けた安全で長寿命な大型Liイオン電池
 河上 清源 エリーパワー代表取締役専務執行役員
到来!蓄電池社会 シンギュラリティーは時間の問題

★書籍の内容を収録した「次世代電池2019【CD-ROM】」と、書籍とCD-ROMをセットにした「次世代電池2019セット」も同時発売!