内容紹介
技術士試験の2019年度の改正に合わせて18年版を大幅に改訂必須科目や選択科目の論述で不可欠のキーワードを1冊に集約しました
2019年度に技術士試験が大幅に改正されます。第二次試験では必須科目が再び記述式となるほか、選択科目の論述内容や形式、口頭試験の試問内容も変わります。選択科目では出題数が減少する可能性があるほか、休憩なしの3時間30分で6枚の答案を書き上げなければなりません。18年度までにも増して、出題文に示されたキーワードを通して題意を素早く読み取り、解答で求められているキーワードを記載できるか否かが、合否に大きく影響してきます。 建設部門全般に共通するテーマが対象の必須科目はもちろん、選択科目でも自身の専門分野だけの知識では対応できない設問が増えるとみられます。さらに、時流を意識した出題は改正後も多くを占めると考えられることから、最新の政策や施策のポイントを理解しておくことも欠かせません。 本書は必須科目と選択科目の出題内容を分析し、試験対策として押さえておくべきキーワードから最新の100個を厳選。関連するキーワードも併記し、試験で欠かせない重要なキーワードを1冊で効率的に学べる内容になっています。
<本書のポイント>
○2019年度の改正に合わせて、18年版を大幅に改訂
○必須科目と選択科目の重要キーワードを厳選して1冊に集約
○出題の分野ごとにテーマやキーワードを整理
○出題テーマの背景や現状、方向性などが理解できるように構成
○キーワードの意味や動向などを、多くの図表を交えて基本から解説
○社会資本整備や建設産業の最新の動向や話題を豊富に収録
○論文の構成に必要なキーワードを体系的に理解できるよう、関連するキーワードを併記
○掲載した施策の動向は筆記試験だけでなく口頭試験にも役立つ
■目次
第1章 出題テーマの分析
1.1 2019年度の改正の要点
1.2 必須科目の出題テーマ
1.3 必須科目の想定問題
1.4 選択科目の出題テーマ
第2章 題意と施策の動向
2.1 時流を押さえる
2.2 出題テーマの背景
2.3 背景や現状を理解
少子高齢化/建設産業の就業者数/建設投資/社会資本の老朽化/西日本豪雨/北海道胆振東部地震/熊本地震/東日本大震災/地球温暖化
2.4 政策や施策の方針
技術政策の方向性/国土交通省の技術基本計画/交通政策基本計画/インフラ長寿命化計画(行動計画)/防災基本計画/国土強靭化基本計画/気候変動適応計画/地球温暖化対策計画/環境基本計画/働き方改革実行計画/生産性革命プロジェクト/観光立国推進基本計画
2.5 品質確保のポイント
調査・設計分野における品質確保/監督・検査体制の確保と合理化/適正な施工確保のための技術者制度
第3章 分野別解説
3.1 社会資本整備
都市のスポンジ化/空き家対策/コンパクト+ネットワーク/スマートシティー/MaaS/自転車道の整備/交通事故の傾向と対策/重要物流道路制度/総合物流施策大綱/高速道路の整備と活用/PORT2030/リニア中央新幹線/PPP・PFI/コンセッション方式/公共事業の評価/合意形成
3.2 維持管理・運営
インフラメンテナンス2.0/メンテナンスサイクル/ストック効果の最大化/予防保全/点検・診断/インフラメンテナンス国民会議/維持管理への住民参画/エリアマネジメント/公共空間のオープン化/道の駅
3.3 防災・減災
「防災意識社会」への転換/復興事前準備/南海トラフ巨大地震/首都直下地震/水防災意識社会の再構築/中小河川緊急治水対策プロジェクト/ダム再生ビジョン/土砂災害への対策/堤外地の高潮対策/津波防災地域づくりに関する法律/火山対策/タイムライン/ハザードマップ
3.4 ・環境・エネルギー
低炭素社会/ヒートアイランド現象/再生可能エネルギー/グリーンインフラ/都市の緑化/水循環基本計画/循環型社会形成推進基本計画/建設リサイクル/環境影響評価法/
3.5 ・景観・観光
無電柱化推進計画/バリアフリー・ユニバーサルデザイン/観光交通イノベーション地域/明日の日本を支える観光ビジョン/みなとオアシス
3.6 ・建設産業
雇用・労働環境/担い手の確保や育成/建設キャリアアップシステム/建設産業の生産性/建設業法の改正/労働災害/公衆災害の防止/インフラシステム輸出/技術者倫理
3.7 ・入札・契約
施工時期の平準化/多様な入札・契約方式/公共工事の品質確保の促進に関する法律/総合評価落札方式/入札不調・不落/独占禁止法の改正
3.8 ・技術
ICTの活用/i-Construction/全体最適/CIM/ビッグデータ・オープンデータ/AI/ETC2.0/道路橋示方書の改定
<関連書籍>
・国土交通白書2019の読み方