内容紹介

在宅医療の「始め方」「伸ばし方」がこの1冊で分かる!

高齢化の進展に伴い、在宅患者は2030年に100万人、2040年には120万人まで増えるとみられ、提供体制の整備が急務となっています。一方、外来医療需要は2025年をピークに減少が見込まれており、医療機関経営の観点からも在宅医療に取り組むことが重要です。こうした中、在宅医療を「新たに始めたい」「もっと伸ばしたい」という診療所や中小病院向けに、在宅医療のノウハウをまとめました。在宅医療の参入・運営支援の経験が豊富なメディヴァの荒木庸輔氏、村上典由氏が分かりやすく解説します。

■内容
CHAPTER1 在宅医療が求められる背景と目的
・在宅医療の目的は患者の希望の実現とQOL向上
・2040年まで増え続ける在宅医療需要
・社会保障費の観点から
・外来医療需要は2025年をピークに減少
・まだまだ不足している在宅医療の提供体制

CHAPTER2 在宅医療の基礎知識
・在宅医療の仕組みと対象となる患者
・在宅医療を提供する診療所の類型
・在宅医療を提供する病院の類型
・在宅医療の診療報酬の基本構造
・在宅患者訪問診療料
・往診料
・在宅時医学総合管理料、施設入居時等医学総合管理料
・施設基準に紐づく診療報酬上のメリット
・同一建物居住者、単一建物診療患者数の考え方
・在宅療養指導管理料
・ その他の診療報酬
・居宅療養管理指導費(介護保険)
・診療報酬の算定例

CHAPTER3 数値で見る在宅医療経営
・在宅医療の収入(患者単価×患者数)の把握
・居住場所別の患者単価と月間の収入目安
・訪問診療のスケジュールの立て方と月間の収入目安
・診療枠数を増やした場合の月間の収入目安
・在宅医療の収支シミュレーション
・在総管・施設総管の算定状況と患者の状態に応じた評価の方向性

CHAPTER4 事例で見る実践のポイント:基本編
・地域の在宅医療の需要と提供体制の把握
・在宅医療中心の診療所の開業
・中小病院の生き残り戦略としての在宅医療
・訪問診療の診療体制(看護師、事務職員の同行)
・在宅医療に必要な書類(契約書類、連携書類など)
・診療報酬算定に必要な施設基準の届け出と療養計画の作成
・往診バッグの準備
・患者紹介から初回訪問までの準備
・訪問診療当日の流れ
・施設への訪問診療
・在宅医療におけるカルテ記載のポイント
・在宅医療における処方の流れ
・医療費の目安と徴収方法
・訪問看護との連携の強化
・介護保険サービスとの連携のポイント
・院内外の情報共有の仕組みづくり

CHAPTER5 事例で見る実践のポイント:応用編
・在宅医療部門の経営指標
・集患のための取り組み
・24時間体制の構築
・医療機関の類型のステップアップ
・中小病院を中心とした今後の機能強化型連携のあり方
・がん末期患者への対応
・在宅看取りの実践
・医師採用のポイント(魅力づくり、求人資料や雇用契約書の作成)
・多職種による組織づくり
・在宅医療に携わるスタッフの評価制度

CHAPTER6 在宅医療の経営・実践に関するQ&A
・医療機関の類型別の1カ月当たり収入早見表
・患者・家族向けの説明書類、契約書類
・多職種との連携に関する書類
・医師の募集要項の例
・患者が亡くなった後に家族に渡す案内の例
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訂正のお知らせ
●第1刷に誤りがありました。(2021/7/9)
p.105 図1のうち、上から2番目「緊急往診」に関する要件を削除
以上、お詫びして訂正いたします。