内容紹介
薬局が応需する「精神科の薬」の処方箋。多剤大量処方、適応外使用、同効薬の併用なども多く、医師がどんな意図で処方したのか読み取りにくい、分からないと感じている薬剤師も多いのではないでしょうか。本書では、精神科処方の第一人者である吉尾隆先生(東邦大薬学部教授、日本精神薬学会理事長)が、豊富な症例に基づいて処方の意図を解説します。5疾患(大うつ病性障害、双極性障害、神経症性障害、統合失調症、認知症)の全33症例を収録。
1) 大うつ病性障害(うつ病)
2種類の抗うつ薬が併用処方された症例など
2) 双極性障害
双極性障害のうつ状態に抗うつ薬が投与された症例など
3) 神経症性障害(神経症)・心身症
β遮断薬が投与された症例など
4) 統合失調症
抗精神病薬がリスペリドンからアリピプラゾールに変更された症例など
5) 認知症
抗認知症薬と抗精神病薬が併用投与された症例など
内容訂正
第1版第1,2刷に一部誤りがありました。お詫びして訂正いたします。●92頁 上から8行目
(誤)炭酸リウム → (正)炭酸リチウム
●128頁 ベンゾジアゼピン系薬、下から9行目
(誤)短時間が短く → (正)作用時間が短く
●156頁 下から1行目
(誤)852mg → (正)825mg
●160頁 上から7~8行目
(誤)CP換算値を計算してみると600mg/日で、推奨値(600~1000mg)の下限となっており、問題はなさそうです。 → (正)CP換算値で1000mgを超える場合は、身体的副作用のリスクもありますので、今後も注意が必要でしょう。
●183頁 (解説)の上から6行目
(誤)長短時間型 → (正)超短時間型