内容紹介

本書は『誰でもできる!G Suite導入ガイド』の姉妹書です。G Suiteを効率よく利用するために用意された、Googleが開発したノードPCであるChromebook、ビデオ会議ソリューションツールG Suite Meeting Solutions、デジタルホワイトボードJamboardの3製品についての使用方法について説明しています。
 本書のメインで解説しているのが、Chromebookです。ChromebookはGoogleのChrome OSを搭載したノートPCで、管理が容易で、安価に購入できます。米国の文教市場(K-12、日本でいう高校3年生までの期間)で約6割という圧倒的なOSシェアを持っており、この流れを受けて日本国内でも文教市場を主ターゲットとして、数社のパソコンメーカーが発売中です。また、Chrome OSは軽量であるのが特徴で、電源投入から起動まで数秒です。OSのアップデートは利用中にバックグラウンドで自動実行され、次回起動時には更新後のOSに切り替わります。わざわざアップデートのために、作業を中断する必要がないのです。
  企業での利用も始まっており、ChromebookからリモートのWindows環境にアクセスし、あたかもWindows PCのように業務アプリを利用する「シンクライアント」として導入されている例もあります。ChromebookでリモートからWindowsに接続した場合、接続先のWindows環境はクラウド上で集中的に管理されており、業務で扱うデータがクラウドの外に出ることがありません。Chromebook本体には一切データが残らないため、紛失・盗難時のリスクが大幅に下がるという点が評価されています。数年前から、スマホやタブレットのOSであるAndroid用のアプリがChrome OSでも動作するようになったことも評価されています。
  本書はこのChromebookをメインに、G Suite Meeting Solutions、Jamboardについて解説するとともに、Chromeデバイスの管理についても説明をしています。