内容紹介

自分の仕事を楽にするプログラミングの強い味方!
業務の効率化もプログラミングの効率化もこの1冊で

「Excel×Python」で面倒だったExcelの作業や時間のかかる処理が楽になる。そのことをご存じの方はずいぶん増えたと思います。そうしたら、いよいよ自分が毎日やっているExcel仕事を楽にする番ですよね。

でも、いろいろな解説で紹介されているサンプルプログラムは、自分が毎日扱っているExcelファイルとはデータも違えば、プログラムの処理内容も違います。そのままそっくり使えることはほとんどありません。どこをどのように変えるといいのか見比べていると、かえって作り直したほうが早いのでは?と思えてしまいます。

とはいえ、ファイルを開いて、行や列単位でセルを読み込み、必要な情報だけを抽出して、見比べやすいように並べ替え、そして集計する。すらすらコードが書ける人ならまだしも、それをゼロから考えてプログラミングするのは大変です。

本書は「Excel×Python」を専門にした“使えるコード集"。プログラミングの世界ではコードリファレンスといいます。Excelを取り扱うのに必ず出てくる処理それぞれにお手本となるコードを作り、126の有用なコードを1冊にまとめました。これはいわばプログラムの部品集。必要な部品を集めて自分用に組み直せば、自分の仕事を楽にする、自分にぴったりのプログラムが作れます。

たとえばファイルを読み込むという場合でも、ひとつのファイルを開けばいいのか、あるフォルダーにあるファイルを全部読み込むのか、それによってコードは変わってきます。読み込んだファイルにはシートがひとつしかなかった場合はどう書くのか。複数のシートがあるときはどうやってシートを指定するのか。もしかするとすべてのシートを対象に、全シートで同じ処理をしたいという人もいるかもしれません。

セルを読み込むときも、ひとつのセルが読めればいいのか、行単位でまとめて読みたいのか、あるいは列単位か、複数の行・列にまたがる範囲で読み込みたいのか。いちいち動作を確かめつつ、ゼロからコードを作っていくのは大変です。

そこで本書では、そんなExcel×Pythonに必須の処理を実現するコードをズラッとそろえました。すでに世の中にあるコートを、ゼロから苦労して考え出す必要はありません。そんな不必要な回り道は「車輪の再生産」といわれてプログラミングの世界では避けるべき行為とされています。使えるものは何でも使ってしまいましょう。

複雑なフィルター、並べ替え、集計など、単なる部品に落とし込むのが難しい処理でも、できるだけ広く応用できるようなサンプルプログラムを用意し、じっくり解説しました。Excel用のライブラリにとどまらず、pandasのような集計に便利なライブラリも取り上げ、Excel×Pythonの中でどのように利用すればいいかにも踏み込んでいます。すでにプログラミングに精通している人にも読み応えのあるコードだって、必ず見つかるはずです。

忙しいビジネスパーソンなら、プログラミングにかける時間はできるだけおさえて、本業とその効率化に集中しましょう。業務の効率化もプログラミングの効率化も、同時に図れるこの1冊。“ひとりRPA"に必須の書と言えます。ぜひお手元に置いておき、「この操作、自動化したいな」と思った、すぐに開いて必要なコードを拾い出してください。必ずお役に立ちます!

■主な内容
Chapter 1 Pythonの概要とExcelを扱うライブラリ
Chapter 2 プログラミング環境の作成
Chapter 3 プログラムの書き方と実行方法
Chapter 4 ブックを操作する
Chapter 5 シートを操作する
Chapter 6 行と列を操作する
Chapter 7 セルを操作する
Chapter 8 書式を設定する
Chapter 9 Excel関数や条件付き書式を使う
Chapter10 グラフを作成する
Chapter11 テーブル、印刷、その他の処理
Chapter12 【応用】フィルター、並べ替え、集計、pandas
Appendix Python3チートシート