内容紹介
学歴も社会的基盤もない。仕事は自分でつくらなければならない。気力、集中力、目的意識、強い思いが、自らに課したハードルを越えさせる――フランス、イタリア、ドイツ、アメリカなど欧米、そして中国、韓国、台湾などアジアでのビッグプロジェクトも注目を集める世界的な建築家が「明日を担う子どもたちが夢を見いだしてほしい」と、自ら建築費を負担して日本全国に図書館「本の森」をオープンさせている。80歳を迎え、ますます精力的に仕事をし続けるANDOを突き動かす、そのエネルギーの源泉はどこにあるのか。
本書には、出世作「住吉の長屋」から2021年オープンのパリの現代美術館「ブルス・ドゥ・コメルス」までの代表作品がカラー写真で一同に並ぶ豪華なミニ写真集を挟み、目で見るANDOの軌跡にも読者は打ちのめされるだろう。
目次
はじめに建築家の仕事/母の生家へ養子
予期せぬこと/中学校の先生
ボクシング/大学進学希望
建築行脚/芸術的感性
家族/目標果たす覚悟
旅行/大阪
1960年代の出会い/事務所のルール
アトリエ/住吉の長屋
光の教会/神戸市北野
芸術家の同志/海外での個展
佐治敬三さん/直島
代表作品(オールカラー)
阪神・淡路大震災/米大学で教鞭
東大教授に就任/連戦連敗
たくましい女性たち1/たくましい女性たち2
セビリア万博/瀬戸内
表参道ヒルズ/東京湾に「海の森」
桜の会・平成の通り抜け/東日本大震災
未来を担う子どもたち/人生100年時代
二度目の大手術/こども本の森
対談 山極壽一 子どものときに、子どもせな、人間は育ちません