2025年11月に刊行された『拡張生態系 生命から照らす人類・地球・科学の未来』(舩橋真俊著/祥伝社)は、ソニーコンピュータサイエンス研究所(ソニーCSL)リサーチディレクターの舩橋真俊さんが書き下ろした、700ページ近い大著。「拡張生態系」とは、人間の力で生態系の多様性や機能を高めることによって、食料問題や環境問題を根本から解決しようという一大パラダイムである。砂漠化に苦しむブルキナファソでは、拡張生態系に基づく食料生産法であるSynecoculture(シネコカルチャー/協生農法)によって目覚ましい成果が上がるなど、世界20カ国で実装が進んでいる。そこで、舩橋さんに本書執筆の意図や読みどころを伺うとともに、Synecocultureの実験圃場(ほじょう)を案内していただいた。(写真:鈴木愛子)