その本の「はじめに」には、著者の「伝えたいこと」がギュッと詰め込まれています。この連載では毎日、おすすめ本の「はじめに」と「目次」をご紹介します。今日は掌田津耶乃さんの『 AWSではじめるAIエージェント開発・運用 』です。
【はじめに】
「AIは何でも答えてくれる便利な相棒」から
「AIは、何でも調べてくれる高度な検索ツール」へ!
AIに関する考えは様々ありますが、それらをまとめるなら「何かを教えてくれるもの」だった、といってよいでしょう。知らないことを教えてくれたり、調べたい情報を探してくれたりするもの。
それはそれで便利です。が、結局は「情報を得るだけ」のものに過ぎませんでした。例えば「最新の株価情報をまとめて教えて」と言われればちゃんと答えてくれます。しかし、それを基にExcelでグラフ化したり、PowerPointでスライドを作ったりするのは、依然として人間です。AIは、情報はくれるが「操作」まではしてくれません。
が、この「AIができることの常識」が、今、崩れようとしています。「エージェント」の登場によって。
エージェントの時代の到来
エージェントは、AIに「PCを操作する手足」を与えるものです。エージェントは、必要に応じてPCを操作し、様々な処理を行えます。エージェントの登場により、「AIは調べるだけ」から「調べてPCを操作し様々なものを作る」ことへと進化しつつあるのです。
無論、現実には「あらゆることをAIが行う」までには至っていません。実際にできることは、Web検索やブラウザの操作程度でしょう。
しかし、着実にエージェントは進化しています。今この瞬間にも。
この「現在、リアルタイムに進化しつつあるエージェント」がどのようなものか、どういう仕組みでどう作り利用するのか、そうしたエージェントに関する基本から応用までを解説しよう、というのが本書の目的です。
本書は、Amazonが提供するクラウドサービス「AWS」に搭載されている「Bedrock」と「Bedrock AgentCore」という2つのエージェント関連のサービスを中心に、エージェントの作り方、用意されている様々な機能、コーディングの仕方などを解説します。
AWSは現在、最も広く利用されているクラウドであり、BedrockとBedrock AgentCoreはおそらく最初にエージェントの活用を考えている人には最適な選択肢と言えるでしょう。
本書が、これからのエージェント利用の方策を見極めるための一冊となってくれることを願って…。
2026年2月 掌田 津耶乃
【目次】











