その本の「はじめに」には、著者の「伝えたいこと」がギュッと詰め込まれています。この連載では毎日、おすすめ本の「はじめに」と「目次」をご紹介します。今日は菱田雅生さん、大口克人さんの『 日経マネーと正直FPが考え抜いた! 迷わない新NISA投資術 』です。

【はじめに】

 この本は、単なる新NISA制度の解説本ではありません。
 NISAを使った投資の第一歩を、誰もが間違えずに踏み出せるようになるための実践本です。

 ・NISA口座は作ったけど、何を買えばいいのか分からない
 ・制度を知っても、商品選びに不安を感じてしまって始めの一歩が踏み出せない
 ・投資を始めようとは思うものの、何から始めればいいのか分からない

 そんな方も多いのではないでしょうか。
 しかし、知っていますか?
 今後、NISAを使った投資をした人と、しなかった人との格差が、数千万円単位で広がってしまう可能性があることを。

 だからこそ、この本では、2024年からの新NISAスタートのチャンスを逃すことなく誰もが迷わず始められるように、私(菱田雅生)と大口克人さんという2人のプロが、資産運用の考え方やNISAの賢い使い方だけでなく、具体的なおすすめ証券会社と商品まで解説しています。

 一言で言えば、業界歴の長い2人のプロから見て、「間違いない!」と確信できる最強投資法をまとめた本です。
 おそらく、投資初心者の人でも、2時間もあれば、重要な部分は読めると思います。22年末、ネット上で「神改正!」と話題になった新NISAの内容だけでなく、「とりあえず、これを買っておけば大丈夫!」という具体的な商品選びまで書いてありますから、読んだ後すぐに口座開設や商品購入に移れるはずです。

各章の使い方とそれぞれから学べること

 では、本書の内容について、簡単に紹介していきましょう。

 第1章と第2章は、資産運用の必要性と考え方、現行NISAと新NISAの制度内容などを大口さんが記者の視点からまとめています。資産運用を考える際に、最低限知っておくべき内容になっています。覚えようとしなくてもいいですから、「なるほど」と理解することを目指してください。

 第3章から第6章は、元証券マンで正直FPの私が担当しました。第3章では、NISA利用の基本的な考え方をまとめています。NISAのお得な使い方を理解しましょう。

 第4章では、正直FPがおすすめする「証券会社5選」と、それぞれの証券会社ごとの「おすすめファンド5選」をまとめています。金融機関選びや商品選びに迷った際に参考にしていただけると思います。

 第5章では、ライフスタイル別・年代別の「新NISA活用戦略」をまとめました。近年、日本のライフスタイルはますます多様化しています。そのライフスタイルや年代ごとに理想的な商品の組み合わせ方が異なるのです。本章では、自分に合った組み合わせと商品選びが理解できるはずです。
 さて、ここまできたら、誰もが投資の第一歩を踏み出せるはずですから、NISA口座を作って投資を始めてみましょう!

 そして、少し慣れてきたら、第6章で解説している中級者向けの「個別株の投資戦略4選」を検討してみてください。元証券マンとしては、個別株投資の魅力も多くの人に知ってほしいと思っています。
 資産形成の王道「長期・分散・積立投資」をきちんと実践し、値動き(評価額の増減)に慣れてきた人で、余裕資金がある人は、NISAのメリットをより大きく感じられる可能性があるので、検討してみるのもよいでしょう。

 第7章では、再び大口さん登場で、NISAと人生の出口戦略についてまとめています。保有資産を売却する時の考え方や、リタイア後の資産運用の考え方まで、とても参考にできる内容になっています。

 そして、最後の「あとがきにかえて」では、大口さんと私の対談内容がまとめられています。タイトルは「僕たちがNISA活用をすすめる理由」です。
 正統派マネー雑誌『日経マネー』の発行人でベテラン経済記者でもある大口さんと、金融商品や保険商品を売らない正直FPである私という2人の豊富な知識や経験から、なぜ今NISAの活用をすすめるのか、どういうスタンスで利用すればいいのか、どのように情報収集すればいいのかなど、本書の各章では触れられていない内容も多く、新たな気付きも得られる対談になっていると思います。本書のまとめと補足という感じですので、気楽にご一読ください。

この本が、「皆さんに絶対役立つ」と断言するわけ

 私が、自らを「正直FP」と呼ぼうと決めたこと、そして「正直」の言葉通り、自分の利益のためではなくお客さまの利益を第一に考え、金融商品や保険商品を一切販売しないと決めたことには、理由があります。
 今から約25年前、勤めていた山一証券が破綻(はたん)。私は当時28歳で長男が生まれたばかりの頃の突然の無職。早く次の仕事を見つけないといけない状態に。落ち込んでいる暇などありませんでした。
 再就職活動にあたり、それまでの約5年間の証券マン人生を振り返ってみました。
「お客さまのため」というのは建前で、「会社のため」「自分の営業成績のため」に金融商品を販売していたことに改めて気付きました。毎月5000万円から1億円程度の販売ノルマをクリアすることが目的になっていたのです。

 全然「お客さまのため」になっていない!
 これからは100%お客さまのためになるアドバイスがしたい!

 そう思って、金融商品や保険商品を一切販売しない独立系ファイナンシャル・プランナー(FP)になることを決めました。簡単に言えば、「いい人」になりたかったんです。お客さまに嘘をつきたくなかったんです。
 それから約25年、商品を販売することによる手数料収入を得ていないからこそ、金融機関等の業者に忖度(そんたく)しない「100%お客さまのため」の正直FPとして活動してきました。
 そんな正直FPの私が、今回は老舗マネー雑誌『日経マネー』の発行人で経済記者歴30年超の大口克人さんとタッグを組んで作ったのがこの本です。

巻末に「特別限定公開動画」付き

 なお、巻末ページに「特別限定公開動画」のQRコードが載っています。この本を手に取ってくださった読者の皆さま限定で、私の特別公開動画を視聴できます。
 内容は、本書でも触れている「預貯金だけだと不十分な2つの理由」や「債券・株式・投資信託のメリット・デメリット」を、より詳しくアニメーションたっぷりの動画で解説しています。さらに、個別の投資信託を比較する際に重要な「目論見書(もくろみしょ)の見方」も、動画で解説しています。ぜひご覧くださいね。

 では早速、第1章から楽な気持ちで読み進めていきましょう。
 重要なのは、全体をひととおり読み、とにかく早く投資を始めることです。
 きっと20年後、30年後には、この本で得た知識が、あなたの資産を数百万円や数千万円というレベルで増やしてくれているはずです。それが、まさに「この本を買う」という投資に対するリターンです。この投資は、運用の世界の常識ではあり得ないほどの「ローリスク・ハイリターン」になるはずです。

 将来、その費用対効果の絶大さに感動していただけたなら、著者としてはこの上ない喜びです。

2023年春  正直FP 菱田雅生


【目次】

画像のクリックで拡大表示
画像のクリックで拡大表示
画像のクリックで拡大表示
画像のクリックで拡大表示
画像のクリックで拡大表示