その本の「はじめに」には、著者の「伝えたいこと」がギュッと詰め込まれています。この連載では毎日、おすすめ本の「はじめに」と「目次」をご紹介します。今日は山崎将志さんの『 父さんが教える株とお金の教養。 』です。「プロローグ」をお届けします。

【プロローグ】「お金持ち」の正体

■ お金持ちの職業トップは?

  さて。この勉強会では、お金持ちの是非の話はいったん無視して、君らは「お金持ちになりたい」という前提で話を進めていくよ。いい?
竹二 異論なしです。
  まず、お金持ちになる人の職業って何だと思う?
竹二 社長!
梅三 IT企業で働くとか。
竹二 ビル・ゲイツ。
  うんうん。ビル・ゲイツは長いこと世界の長者番付一位だったもんな。高校生も知ってるんだね。じゃ、質問を変えて、お金持ちだと思う人の名前を挙げてみて。
梅三 孫正義。
  ソフトバンクのトップね。
竹二 あとプロ野球選手とか。
梅三 前澤さん。
  前澤友作氏のことね。ZOZOの元社長だ。
竹二 お笑い芸人。
梅三 明石家さんまとか、ビートたけしとか。
  なるほど。社長、スポーツ選手、芸能人、ってあたりかな。
竹二 そう、そんなイメージ。
  面白い調査があるんだ。ちょっと古い本だけど『日本のお金持ち研究※1』という本がある。それによると、割合で言うと、お金持ちの職業トップは経営者、次が医者。
竹二 ああ、医者もあるね。
  医者の中でも開業医ね。野球、テニス、ゴルフといったスポーツ選手はものすごく稼ぐよね。ドジャースに移籍した大谷翔平は年俸約101億円で10年契約とか。あと、ちょっと古いけどテニスの錦織圭の2020年の所得は34億円以上と言われている。
梅三 まあそのへんはちょっと別格すぎるよ。
  そうだな。でも、国内でプレーする選手でもジャイアンツの坂本勇人は年俸6億円だよ。ただ、スポーツ選手は人数が少ない。野球でプロ入りできる人は年に100人前後だから、毎年3000人合格者が出る東大より入るのが難しい。さらに一軍に入って活躍し続ける選手になるのはもっと確率が低いよね。
竹二 ホントに一握りなんだね。甲子園ですごかった選手でもなかなか一軍に上がれないもんね。

■ 芸能人は3万人の椅子取りゲーム

梅三 芸能人はどうなの。明石家さんまとか、すごい稼いでそう。
  そうだろうね。金額は全くわからないけど、年間10億くらい稼いでても不思議じゃないかな。でも芸能人も同じでものすごく数が少ない。これは芸能プロダクションの経営者から聞いた話なんだけど、モデルも含めた一般に芸能人と呼ばれる人の数は約3万人らしい。
梅三 プロ野球選手よりは多いね。
  それは言える。でもその3万人の中には芸能活動だけでは生活できない人も含まれている。言い方を変えると「芸能人」の需要が3万人分しかないとも解釈できるね。芸能人の数は30年来全く変わってないらしい。
竹二 新しい人が入ってくると、古い人が出ていく、みたいな。
  そう。芸能人にはそれぞれポジションみたいなものがあるらしい。例えばだいぶ前に結婚して引退した堀北真希ってわかる?
竹二梅三 わかるよ。
  堀北真希がいなくなると、彼女がいたポジションに別の人がすっと入ってくる。
梅三 誰だろう?
竹二 有村架純とか?
梅三 確かに!
  有村架純はいい線かもね。父さんは、堀北真希は堀北真希でしかないと思ってたんだけど、そうじゃないらしい。青春ドラマの主人公、刑事役や犯人役、ママタレとかいろんなポジションがあって、そこが空くと他の誰かがすっと入ってくる。
梅三 椅子取りゲームみたい。
  まさにその通り。芸能界は「3万人の椅子取りゲーム」。だから、彼らはずっと出続けてないといけないんだよ。でも、人間は歳を取るからずっと同じポジションにはいられない。30歳を過ぎてアイドルは厳しいでしょ。
竹二 確かに。
  次のポジションに転換できた人は生き残れるけど、失敗するとそこで終わり。そんな世界みたいだね。
梅三 さんまとかたけしはすごいんだね。
  あと、誰でも顔と名前がわかるレベルの芸能人は100人はいるけど、500人は絶対にいないってその芸能プロダクションの経営者は言ってた。だから実質的にはプロ野球選手並みの狭き門なんだよね。
梅三 俺はどっちも無理だわ。
竹二 俺も。
  まあ、父さんの子供だから遺伝的に無理だよな。わりいな(笑)。

■ 日本に社長は約300万人もいる?

  その次の医者ね。医者は世の中にどれくらいいると思う?
竹二 30万人とかじゃなかったっけ。
  正解。30万人をちょっと超えるくらい。医学部に合格する学生が毎年1万人弱いて、そのほとんどが国家試験に合格する。
梅三 医学部ってめっちゃ難しいイメージあるけど、人数は野球選手や芸能人よりずっと多いね。
  そうだね。ちなみに開業医の数は、10万人をちょっと超えるくらい。30万人のうち10万人だから、3分の1が自分の医院を経営しているってことだね。では次。富裕層で一番人数が多い経営者の話に行くよ。日本に会社ってどれくらいあると思う?
梅三 500とか?
竹二 いや、もっとあるでしょ。100万とか?
  答えは400万社弱。
梅三 えー、そんなにあるんだ。
  そう。日本には会社が400万社弱ある。社長の数を、って考えると、中には複数の会社の社長になっている人もいるから、正確な数はわからないけど、仮に400万社の4分の3としてもそれはなかなかの数だよね。働いている人は日本に何人いると思う?
梅三 7000万人とか?
  おお、いい線行ってるね。日本の「就業者数」、つまり何らかの仕事をしている人は23年の調査で6747万人。人口の約半分だね。
竹二 ってことは、働いている人の約4.5%が社長ってこと?
  ざっくり言うと22人に1人は社長っていう計算になる。
竹二 ってことは俺のクラスには少なくとも1人か2人は社長になる人がいるってことか。
梅三 割と身近だね。
  そうなんだよ。確率を考えると、プロ野球選手の何百人や芸能人の3万人より割合はずっと多い。でもピンキリなのは野球選手も芸能人も社長も一緒。だって、社長って誰でもなれるから。
梅三 そうなの?
  自分で社長になるって決めて法律で定められた手続きを踏めば、遅くとも1カ月後には社長になれる。何の資格も免許もいらない。会社に就職して出世して課長になるよりはずっと簡単だ。「俺、社長です」って言えばそれでオシマイ。

■ 「大金持ちの社長」と「そうでもない社長」の違い

竹二 だけどそれは形だけの話でしょ。
  その通り。儲かる社長になるのはとても難しい。でも儲かる社長になるのに資格は関係ない。大学にも行く必要がない。例えばさっき話に出たビル・ゲイツも前澤さんも高卒。
竹二 マジで? ビル・ゲイツってハーバードじゃなかったっけ?
  ハーバードに入ったけど、卒業していない。その場合の公的な最終学歴は高卒という扱いだ。
梅三 そうなんだ!
  ちなみにスティーブ・ジョブズはリード大学中退、ホリエモンも東大文三に入ったけど中退しているから、彼らも高卒。あと前澤さんの最終学歴は早稲田実業。だから皆すごく頭はいいんだけど、ビジネスは学歴で勝負するところじゃない、ってことは確実に言えるね。
梅三 勉強意味あんのかなぁ……。
  そりゃあるよ。大ありだわ。でもその話は別の機会でしよう。では次の質問。社長が300万人いて、その中でもさっき挙がったビル・ゲイツ、孫正義、前澤友作の特徴って何だろう?
梅三 新しい商品をたくさん出している。
  そうだね。でもあらゆる会社が新しい商品を出してるよ。ネスレのキットカットは毎年新しいの出るし、日清食品もカップヌードルの新作しょっちゅう出す。
竹二 新しい基盤を作ってる、ってことかな。マイクロソフトのウィンドウズは皆使ってるし、ソフトバンクの携帯を使ってる人も多い。ZOZOは、ファッションのショッピングサイトと言えばZOZO、というふうになった。第一人者になった、ってことかな。
  なるほど。近づいてきたね。じゃ質問を変えるよ。いま「基盤」っていう言葉が出たけど、世の中いろんな基盤があるよね。例えば輸送基盤の一つである電車を見てみよう。JR東日本にも社長がいるよね。他にも東京ガスとか、エアライン会社とか。そういう会社の社長と、さっき挙げた3人の社長は何が違うんだろう?
梅三 世界に出てること? 日本人だけを相手に商売をしてるから?
  それはいいポイントではある。でもそれはビジネスの内容の話。社長としての違いではないね。ちなみに、ZOZOは日本に住む人を相手にしてる。
竹二 うーん、意識の違いとか?
  意識も違うかもね。でも頭の中はわからない。ちょっと質問が難しかったかな。答えは「創業者」であること。
竹二 ああ、なるほど。会社を創った人ってことか。

■ なぜ年収1億円で資産が数兆円になるのか

  そう。君らが知ってる金持ち社長は、全員創業者だ。
竹二 アップルのスティーブ・ジョブズもそうだわ。
  じゃ、何で創業者はお金持ちになれるんだろう。
竹二 たくさん給料をもらえるから。
  それはあるね。しかし世の中に給料で大金持ちになった人はいない。もちろん大金持ちの定義によるけど、給料で得られるお金はたかが知れている。所得税率も高いしね。
 さっきのビル・ゲイツや孫正義っていくら持ってるか知ってる?
竹二 知らない。100億円とか?
  桁が3つ違うね。10兆単位。このサイト※2で世界長者番付が見られるから、2023年のデータを見てみよう。『フォーブス』という雑誌が毎年集計して公開してる情報なんだけど、これによると23年のビル・ゲイツの資産は14.5兆円(1ドル140円換算、以下本書では便宜上、全てこのレートを用いる)。
梅三 それでも6位なんだ。1位のベルナール・アルノーって誰?
  ルイ・ヴィトンとか、シャンパンのモエ・エ・シャンドンとか展開しているLVMHのCEO。
竹二 ヴィトンもシャンパンも全然縁がないけど、高級品を取り扱っているわけだし、世界じゅうのいろんな国に展開してるし、いかにも儲かってそうなのは感覚的に理解できる。
  君らにはまだ関係ない世界だね。ちなみに、2位がテスラ創業者のイーロン・マスクで、3位のジェフ・ベゾスはアマゾンの創業者。それぞれ、25.2兆円、15.9兆円てなってるね。
梅三 25兆円なんて全然実感が湧かない数字だなあ。
  すごい額だよね。ちなみに日本人を見てみよう。日本人のトップはユニクロの柳井正さんで、4.6兆円。20年は2.4兆円だったから、3年間で資産が2兆円増えている。
梅三 ユニクロってそんなにすごいんだ。
  ちなみに前澤さんは日本人トップ10には入ってないけど、世界では1725位。資産額は2380億円。
梅三 昔はお年玉100万円配りまくってたけど、それでも全然減らないね。
  そうなんだよ。彼らはその規模でお金を持っている。では質問。ここで資産額3.1兆円を持ち日本人2位にランクインしているお金持ちの孫正義さんがソフトバンクからもらってる給料って、年間いくらだと思う?
梅三 1000億円とかじゃないと、計算が合わないよね……。
  答えは1億円。
竹二 えー、それでどうやって何兆円にもなるわけ!?
  ようやく本題に近づいてきました。この勉強会のテーマに立ち戻ると……。
竹二 株、か。
  その通り。持っている株の価値が上がったことで、これだけの資産を築くことができたってわけ。最初に梅三が挙げたIT企業の社員も確かに高い給料をもらえる可能性がある。仮に年収2000万円として、それを20年続ければ4億円になる。税金を払った後だったら、家族構成にもよるけど手元に残るのは2.5億から3億円くらいかな。大金ではあるけれど、10億円には届かない。

■ 株を買うことは、成長企業の利益の分け前を享受すること

  例えば孫さんを例にとると、孫さんは何十年も前に会社を作った。その会社は株式を発行して、それを孫さんが買った。これを「出資」という。出資額はいくらか知らないけど、仮に1000万円としよう。孫さんはソフトバンクという会社を設立し、ソフトバンクは1000万円分の株式を発行し、孫さんは自分の銀行口座から会社に1000万円を振り込んだ。その対価としてソフトバンクは孫さんに自社の株式を付与した。
竹二 孫さんはソフトバンクにお金を貸したってこと?
  お金を貸すことと、出資することは全く違う。これは後の章で説明するよ。
梅三 1000万円とか持ってないと会社は作れないの?
  昔はそうだった。06年までは株式会社の最低資本金額は1000万円と決まっていた。だから株式会社を作るにはそれだけの額を用意する必要があった。だけど全部孫さんのポケットマネーである必要はない。他の人から出資を募ってもいいし、孫さん自身が他の人から個人的に借りたお金で出資するのでもいい。いずれにしても、物語はここから始まった。
竹二 そしてソフトバンクが成長することで株式の価値が上がって、それに従って、1000万円が1億円になり、10億円になり、って感じで増えてったわけだね。
  そういうこと。柳井さんも前澤さんも、創業社長は皆そう。会社が成長して持ち株の価値が上がったことで大金持ちになった。
 その一方で非創業社長の多くは自社株をそれほど持っていない。学校を卒業して会社に入って出世して社長に昇進するのが典型的だけれども、その間にもらえるのは給料だけで、上場企業であれば株を与えられることはまずない。だから株を途中で買っているとしても、もらった給料の一部で買った分を個人的に持っている程度。社長になると株を持つように促されることもあるけど、その場合も銀行から個人的にお金を借りて株を買うことが多いみたいね。
 いずれにしても大手企業に就職して、その会社の規模が拡大したからと言って、その会社の株価の上昇により財を成すというケースは皆無と言っていいと思う。

■ 普通の人がお金持ちになる「近道」

梅三 じゃあお金持ちになるには芸能人や創業社長になるしかないの? どっちにもなれない普通の人が、お金持ちになる手段はないってこと?
  起業するとその逆に一文無しになるリスクもあるよ。
 会社員として安定した給料をもらいながら、お金持ちになる方法もある。その方法の一つは株式投資をすること。運が味方すれば社会に出る前にある程度のお金持ちになれる可能性だってある。投資は普通の人がお金持ちになるいちばんの近道だ。
 例えば、2011年にアマゾンの株を10万円買ってたら、いま200万円近い額になってるよ。
梅三 うわ、10年とちょっとで約20倍か!
  フォーブスの長者番付に載っている人の多くは創業社長。この規模の資産家になるには、自分で始めた会社を育てるしかない。でも普通の人であっても、こういう会社の株を買うことでお金を増やすことができるんだ。


 こんにちは。山崎将志です。
 この本は、株式投資に興味のあるすべての人に向けて書きました。
 内容は、我が家の次男が高二、三男が中三だったときに一回1時間、7回にわたって教えた株式投資の基本についての勉強会が元になっています。このたび文庫化にあたり、情報の一部を更新しています。

 この勉強会を始めたきっかけはある日夕食を囲んでいた時に、次男が「株やってみたいな」と突然言い出したことです。理由を聞くと「何となく」と言うのですが、おそらくテレビで最近株価が上がっているというニュースを見たり、それについて妻と私が会話しているのを聞いたりしているうちに興味を持ったのでしょう。
 この年代から株式投資について興味を持つのはとてもよいことです。株式投資のリターンは時間の関数ですから、始めるなら早ければ早い方がいい。私が株式投資を始めたのは30代になってからと遅めで、しかもいろいろと手探りでやってきたために最初の10年は失敗ばかりでした。
 私が経験を通じて学んだことを中高生のうちから理解し、実践できればこの先豊かな生活を送ることができる可能性が高まるはずです。そこで当時中三だった三男も巻き込んで、株式投資の基本的な考え方を教えることにしました。

 日本の若者は先進国の中で最も将来に対して悲観的だという内閣府※3による調査結果があります。確かに小学校の教科書にも日本は高齢化が進み、いまは現役世代2人が1人の高齢者を支え、2030年には日本人口の3分の1が高齢者となり、2040年には1.5人の現役世代で1人の高齢者を支えなければならない、ということが書いてあります。
 経済成長率が低いいまでは、「自分たちが親世代よりも豊かになれる可能性は低い」というのは彼らの中では半ば常識であり、年金制度は持続不可能であると考えています。さらにはAIとロボティクスの進化により仕事に就くことすら容易ではないという予測を知っています。

 私も全く同意見です。しかし自分の子供たちにはそうした流れに乗るだけの人生を送ってほしくありません。経済的に豊かな人生を送る手段の一つは株式投資です。短期売買を繰り返すトレーダーを目指すのは反対ですが、長期投資により仕事で稼ぐ以外の収入を得られるようになってもらいたいと願っています。
 しかし投資をするには元手が必要です。いまの中高生が十分な元手を作るには、まず就職しなければなりません。それも給料の高い会社に就職ができればより多くの投資資金を作ることができます。

 実は早いうちから株式投資を始めた中高生は、株式投資経験のない学生よりも就職先選びにかなり有利です。なぜなら株式投資の大きな目的は成長の可能性の高い企業を見きわめることであり、それは就職活動の目的と全く同じだからです。噂やイメージ、ネットの匿名掲示板情報をもとに決断を下すと失敗するのは、投資も就職活動も同じです。投資家の目を持って世の中を見れば、近所の店が儲かっているかどうか、人気商品がどれくらい利益が出ていそうかなど、日々の暮らしそのものが経済の勉強になります。それを何年も積み重ねれば、良い就職ができる可能性はかなり高まることでしょう。

 とはいえ、中高生に株式投資なんて理解できるのかと思われる方もいらっしゃるでしょう。私は中高生の知的レベルはほとんど大人と同じと考えています。親御さんは子供たちの知的レベルを見くびらず、また中高生の皆さんは、自身の知的レベルに自信を持ってもらいたいと思います。ですから私は、皆さんを子供扱いすることなく、普通に大人同士で話すのと同じレベル感で話を進めていくことにします。ただし、明らかに知識も経験もないであろうと思われることを話題にするときには、丁寧に説明するようにしますから何の問題もなく理解してもらえることと思います。

 また、本書は社会人の方にも役立てていただけることを目指しています。用語も考え方も順を追って丁寧に説明していますので、投資未経験者や初心者の方もすらすら読んでいただけるでしょう。
 さらに投資経験者の方にも役立てていただけるはずです。歴史を通じて株式投資がどのように生まれ、なぜいまの形なったのか。モノの「価値」をどのように算定するのか。株価の裏付けは何なのか。
 このような、気にはなっているけど説明を求められると困るような知識や考え方への理解を深めていただけます。

    【あらかじめお断り】
  • 本書は筆者の企業経営と金融商品売買の経験、および経済学士としての知識に基づいて書かれています。筆者および筆者の経営する事業体は金融庁の定める「投資助言業」の登録事業者ではありません。ただし、情報が書店等の店頭に陳列され、誰でも、いつでも自由に内容を閲覧でき、判断して購入できる状態にある場合は投資助言業に該当しないことは金融商品取引法で規定されています。したがって本書は法令に違反するものではありません。
  • 個別の企業について詳述している箇所が多くありますが、当該企業の株式の購入を読者に推奨しているわけではありません(本文でも再三触れています)。本書を参考に購入を決断される際はあくまで自己責任にてお願いいたします(=「お前の話を信じたせいで損したじゃないか!」と言われても何の責任も取れません)。
  • 株式投資に関して全くの初心者に対するわかりやすさを最優先として書かれていますので、細かい部分について厳密に言えば不正確だ、という場合もありえます。
  • 途中で主張が変わるように見える部分がありますが、講義形式で時系列に理解が進むように構成していることが理由です。本書の最も後ろに書かれている内容が最終的な主張です。
  • 講義は21年1月から3月にかけて行いましたが、本書の株価や経済指標等の各種データは文庫化時点における最新のものを掲示し、本文または図版中に日付を記しました。そのため、本書印刷・配本時点、あなたが本書をお読みになる時点、それぞれと数字が異なります。

 以上をご理解の上楽しんでいただけますと幸いです。
 本書の十分な理解の上で、最終講でお薦めする方法からスタートし、これから成長する会社を見つけて上手に投資していけば、長期的には元手から比べれば相当程度の資産を築けるはずです。
 株式投資は、普通の人が金持ちになれる唯一と言ってもいいぐらいの手段です。それでは、始めましょう。

  2024年5月

山崎 将志

※1 『日本のお金持ち研究』(橘木俊詔・森剛志著、日本経済新聞出版)
※2 Forbes「 World’s Billionaires List
※3 内閣府「平成30年版 子供・若者白書」

【目次】

画像のクリックで拡大表示
画像のクリックで拡大表示
画像のクリックで拡大表示
画像のクリックで拡大表示
画像のクリックで拡大表示