同じ収入でも、貯金が多い人と少ない人がいるのはなぜ? 資産の多寡(たか)は、日々の生活習慣や考え方に大きく左右されます。例えば、SNS(交流サイト)で「いいね!」の数が気になる方。ついつい、無駄な消費をしていないでしょうか。ファイナンシャル・プランナー(FP)の黒田尚子さんの著書『 お金が貯まる人は、なぜ部屋がきれいなのか 「自然に貯まる人」がやっている50の行動 』より抜粋と4コママンガで紹介します。

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貯められない人の典型的な行動

 SNSで「いいね!」を欲しがる人には、無駄遣いしやすい傾向があるのではと私はにらんでいます。承認欲求が強い人は、「いいね!」をもらうのだけを目的にモノ消費・コト消費をし、それを投稿しがちです。

 これらは、はるか昔からある行動、つまり「他人に見せたくて身分不相応なブランド品を買う」「おだてられると気前よく他人にごちそうする」などと同じ、いわゆる見え消費の一環です。まさに、貯(た)められない人の典型的な行動です。

 イギリスの歴史・政治学者のシリル・ノースコート・パーキンソンは「支出の額は収入の額に達するまで膨張する」という法則を提唱しました。いわゆる「パーキンソンの法則」の1つです。

 いくら収入が増えても、承認の数を増やすために、それと同じくらい支出も膨らんでしまうのでは、承認欲求は満たされても、家計は苦しくなる一方です。

 ちなみに、幸福度の研究においても、リアルな人間関係が幸福度を高める一方、SNSは、接する時間が増えるほど、幸福度が低下することがわかっています。SNSはツールだと割り切って、一定の距離感を保つことがポイントだと言えます。

画/安原いちる 編集協力/銀杏社

“貯まる”行動原理のキホンをFPが教えます

「玄関先にビニール傘」「カードを3枚持ち歩く」はなぜキケンなのか? イヌ派はネコ派よりもお金が貯まりにくい? 貯蓄と関係がありそうでなさそうな「日々の行動」と「貯蓄の効率性」の相関性について、FPが読み解きます。

黒田尚子著/日本経済新聞出版/1540円(税込み)