内容紹介

薬害の代名詞「サリドマイド」を巡って、医学的な事実の究明と、社会の正義とは何かを問う闘いに光を当てた迫真のノンフィクション!生まれてくる子どもたちから、多くの命や手足を奪った悪夢の薬サリドマイドは、実は治療法のない難病患者にとって最後の光明をもたらす奇跡の薬でもあった。この事実は、薬の本質である二面性をまざまざと見せてくれる。また、薬害患者への補償問題は、被害者の人権、裁判の公平性、報道の自由を賭けた民主主義が成熟するための試練でもあった。サリドマイドは20世紀が未来に残した教訓だった。