内容紹介

いまや世界経済の主要な課題となってきた人民元の切り上げ問題に2003年1月まで財務官を務め、現在は内閣参与として小泉政権の通貨・経済外交を支える著者が切り込んだ意欲作。中国の為替管理は米ドルに連動した固定相場制だが、この10年近く1ドル=8.28元の水準に据え置いている間に経済が急成長し、人民元の過小評価が顕著になってきた。著者はこのままでは急激な元切り上げ→世界の大混乱になると警告し、緩やかな元切り上げを提唱する。