内容紹介

日本にはなぜかまともな一般向けの知能、知能指数をめぐる本が存在しない。触らぬ神にたたりなし。半ばタブーであり、半ば崇拝視されている。この奇妙な状況に“知能”をめぐる問題の不幸と現在が表れている。『「心理テスト」はウソでした。』の著者が、ユーモアと皮肉を込めて知能の真実に軽やかに挑む。日本の多くの心理学事典の知能指数表記は間違っている(まるで発展がフォローされていない)ことを皮切りに、頭の良さとは何か、知能テストの今、現在知能は何種類あると考えられているのか、世界的な知能指数上昇(フリン効果)が報告されているがその意味は?、遺伝と知能の関係の研究の最前線、男女差はあるのか、等々をエピソードを交えて語り下ろす一冊。