量子暗号
絶対に盗聴されない暗号をつくる
価格 |
1,980円(税込) |
ISBN |
9784822282752 |
発行日 |
2007年10月29日 |
著者名 |
石井 茂 著 |
発行元 |
日経BP |
ページ数 |
288ページ |
判型 |
4-6 |
内容紹介
いま研究開発の激しいつばぜり合いが続いている量子暗号のアイデアと仕組みをやさしく解説した科学読み物。量子暗号は絶対安全な近未来の暗号方式として知られ、すでに通信会社などで実地試験が始まっている。量子を直接利用する情報技術の中では最も実用化に近いと考えられている。ところが、絶対安全であるためには量子の純粋な性質を使う必要があり、そのことと実際的な応用との間にトレードオフが存在する。最初の量子暗号システムは単体の光子を利用するものだったが、専用の設備が必要で、通信速度や距離などの面でも制約があった。このため、よりいっそう現実的な量子暗号の新しい方式が提案され、既存の光通信ケーブルを通して量子暗号をやりとりできるところまできた。さらに、量子コンピュータを使っても解読できない公開鍵として、普通のコンピュータで利用できる「量子公開鍵暗号」と呼ばれる暗号方式も提案されている。最初の量子暗号システムからソフトウェアベースの量子公開鍵暗号まで、量子暗号の新しい世界がよくわかる。