内容紹介
電車修理代を稼がなくちゃ、いけないんです。」
銚子電鉄のホームページにこんな一文が現れたのは、2006年11月15日のこと。
経営難に陥った鉄道会社が、名物「ぬれせんべい」の購入を呼びかけたのです。
すると、どこからともなく購入者が集まり
わずか2週間足らずで、1万件の注文が!
「副業」で販売する煎餅の収益でピンチを乗り切った鉄道会社。
それを支えたものは何でしょうか。
インターネットは「炎上」だけでなく、
人々が手を差し伸べ、行動するきっかけになる。
そして人々をつなぎ、問題を解決することもできる。
銚子電鉄に勤める筆者が、
1年にも及ぶ「ぬれせんべい騒動」の舞台裏と、
まちづくりによる地方鉄道の復活について語ります。