内容紹介
1972年に刊行されたピーター・ドラッカーの主著の完全無修正版の新訳
4分冊の第3巻。「第一部 マネジメントの務め(Tasks)」に続く「第二
部 マネジャー:その仕事、務め、技能、組織」の29章から48章までを
収録。
マネジャーはなぜ、必要なのか。ドラッカーはこう述べる。
「イギリスは一九世紀後半に世界経済のリーダーの座からすべり落ちたが、
これは技術で後れを取ったからではなく、主としてマネジメントで後れを
取ったからだと考えられる」。
マネジメントが、企業のみならず政府組織、大学、病院、NPOに欠くべ
からざるものであるとするなら、ドラッカーのこの指摘は、いまの日本の
各層にとっても示唆するものは大きい。
個を全体にまとめあげ、個の総和以上の生産性を引き出すこと、行動を起こす
際には必ず、当面と将来をうまく調和させること、この2つがマネジャーの
具体的な仕事であるとドラッカーはいう。
このほか、組織の設計原理、マネジメント科学など盛りだくさんの内容を明快
に論じている。