内容紹介
「救世主」か?「トロイの木馬」か?アブダビ投資庁、サウジアラビア通貨庁、クウェート投資庁、シンガポール政府投資公社、中国投資有限責任公司、ノルウェー政府
年金基金--- サブプライム問題で混乱するグローバル・マーケットで圧倒的な存在感を印象づけた「政府系ファンド(SWF)」の基礎知識を一冊に凝縮。
政府系ファンドは、俄かに資本市場に現れた「救世主」なのか、それとも正体を隠している「トロイの木馬」なのか。米国におけるサブプライムローン問題を発端とする世界的な金融不安が蔓延するなかで、この世の春を謳歌しているかに見えた欧米の投資銀行は、先の見えない暗く長いトンネルに入ったかのようである。いつ終わるとも知れない世界同時恐慌への恐怖に対して、一筋の希望の光として、もしくは最後のリスクマネーの供給者として、一躍脚光を浴びたのが「政府系ファンド」である。……(本書より)