内容紹介

 これまで情報システムとは縁が遠かったビジネス・リーダーの方にぴったりなのが本書です。IT(情報技術)の専門用語がよく分からなくても、IT業界が抱えている本質的な問題を的確に把握できます。IT業界の重要な構成要員である、システム・エンジニア(SE)やシステム・インテグレーターといった“システム屋”と称する人たちを通してIT業界の問題を具体的に描いています。

 彼ら彼女らの中で、その重要な役割を十分に果たしていないダメな“システム屋”に焦点を絞っているのが特徴。今や経営にとって欠かせない情報システムの開発に携わることになったときに、好き嫌いにかかわらずITベンダーの“システム屋”と一緒に仕事をすることになりますが、その人物がダメかどうかを見極める必要があります。その際に、本書は役に立ちます。

 ダメな“システム屋”の実態を具体的に示すとともに、なぜ「ダメなのか」を分かりやすく解説しています。そのうえで、ダメな“システム屋”を見抜くポイントとその対処法を提示しています。現役若手“システム屋”の座談会も収録し、“システム屋”の本音も分かるようになっています。

 著者の佐藤治夫さんは、野村総合研究所で約20年間勤務した後に、人材派遣大手スタッフサービスのCIO(最高情報責任者)を務め、その急成長を支えました。佐藤さん自身、“システム屋”の1人です。ITベンダーとユーザーの両方の視点を持っており、優れた洞察力を持っています。

 ダメな“システム屋”を見抜いて上手に対処し、企業競争力を高める役立つ情報システムを手に入れるヒントが満載の一冊です。