内容紹介
モノが売れないこの時代。小売り業は誰も勝者不在の不毛な価格競争へと突き進み、
出口の見えない深刻な不況にあえいでいる。
そんな今だからこそ、
30年前にリアルな店舗で「ロングテール・モデル」を確立した「東急ハンズ」に学ぼう。
過剰なまでの品揃えにより消費者のニッチな需要に応え、その積み重ねで利益を上げる。
今となってはネット通販のアマゾンでおなじみとなったこのモデルを、
どうやってインターネット以前に成立させたのか。
ハンズの元「カリスマバイヤー」が、自身の経験をもとに、
過剰な知識を持つ店員による親切きわまりない接客が新たな需要を生み、
消費者に新たな消費を教えていくケーススタディを解説。
「湯たんぽのゴムパッキンありますか?」と聞かれメーカーを駈けずり回ったり、
「ヘリコプターを仕入れてみよう!」としたり、
1万円の檜の風呂イスを売ったり、
花火大会で迷子を捜したり。
「ありません」とは言わないハンズ・マンの奮闘ぶりをご覧あれ!