内容紹介
米スタンフォード大学医学部女子学生が、先人に取材してルポ風にまとめた、脳とこころに関してわかっていることの研究成果最前線です。専門知識を前提としない、平易な語り口で、取材の会話を多用しています。素人目線の素朴な質問を先人に投げかけ、研究結果の平易な説明を引き出しています。きいてまわった相手は、ロバータ・グリック(神経外科医。脳手術を見学)、ジョン・ガブリエリ(スタンフォード大学医学部教授。神経科学の権威)、クリストフ・コッホ(カリフォルニア工科大学教授。二重らせんで著名なノーベル医学・生物学賞共同受賞者故クリックと共同研究で、意識の神経学的解明)、リチャード・スティックゴールド(夢の研究)、ダニエル・デネット(哲学者)、ノーマン・フィッシャー(禅師)などです。池谷氏による解説では、「脳の探求にとどまらず、科学者たちの脳、そして人間を追求する意欲的な試み」としています。