内容紹介

製造業の海外展開に伴って生産拠点の海外移転が進む半面、日本国内では生産現場が減少し、これまで日本製造業の強さを支えてきたものづくり力の維持強化が難しくなっている。「生産は海外で、ノウハウは国内に」という難題を解決するには、これまで提唱されてきた業務改革のための方法論である「QC」「IE」「OR」「VE」「カイゼン」を体系化して使いこなす「生産エンジニアリング」を確立する必要がある。しかもこれらの方法論は、コンピュータ内に仮想的に構築した「仮想マザーライン」で量産を試行する
「仮想量試」を用いることで、より効果を発揮できる。

筆者は、独自の視点で生産現場のシミュレーションを研究してきた。本書では、国内・海外の生産拠点の新設・改良に携わる技術者や中小企業などの経営者に向けて、国内企業6社の実例を織り交ぜながら、国内製造業が遭遇する典型的な課題について解決への具体的なステップを説明する。