内容紹介

「あるデータを参考にしてプレゼンテーション資料を作ったら、そもそも参考にした資料に誤りがあることを取引先から指摘されて恥をかいた」「表計算ソフトでの計算結果を鵜呑みにしていたが、実は計算式が間違っていて思わぬ損失を招いた」など、ビジネス数学力が不足していたことによる失敗例は数多くあります。
 このように、ビジネス数学力が不足していると、どんなにビジネスチャンスが目の前にあったとしても、それを生かすことはできないのです。
 ビジネス数学力を高める早道が、財団法人 日本数学検定協会が企画・実施している「ビジネス数学検定」です。商品企画やサービス設計、マーケティングなど、様々なビジネスシーンに関連する問題を通じて、「把握力」「分析力」「選択力」「予測力」「表現力」のレベルを試せる検定試験です。どんなビジネス数学力が欠けているのかを、検定結果を基に診断した分析シートも受検者に渡されます。
 さまざまな問題に触れることで、いつの間にか数字感覚が身についたり、数字が持つ意味を理解できるようになったりします。まずは本書を開いてみて下さい。そして、気になる問題を解いてみて下さい。ビジネス数学力を身につけ、「できる」ビジネスパーソンに変わる第一歩を踏み出しましょう。


<本書の読み方>
本書は「ビジネス数学検定Lite」の合格レベルに達するためのテキストです。新入社員などエントリーレベルで必要とされるビジネス数学力を身につけることができます。
 ビジネス数学力を構成する5つの力「把握力」「分析力」「選択力」「予測力」「表現力」のそれぞれについて8問ずつ、全40問の問題を掲載しています。問題はそれぞれ1問完結型になっているので、解く順番は自由です。
 それぞれの問題は、「問題」「考え方」「解説」「ポイント」の4ステップで構成されています。数学が苦手な人でも、本書に記された「考え方」や「解説」を読むことで、ビジネス数学力の基礎となる思考プロセスを身につけることができます。

■ お詫びと訂正 ■
33ページの表に「資質」とありますが、正しくは「脂質」です。
お詫びして訂正させていただきます。