内容紹介
人間を描写することでは当代随一との呼び声も高い漫画家・井上雄彦が、絵の表現をさらに深化させるためにバルセロナに旅立った。
範を求めたのは、サグラダ・ファミリアに代表される作品で世に知られる
建築家・アントニ・ガウディだ。
時空を超えて「鬼才」と「奇才」が呼応しあう。
ガウディの眼を携えた井上雄彦は、自然、建築、街、カタルーニャの
人々から受け取れる創造の“種=pepita”を切り出していく。
現地スペインでの取材映像をルポルタージュとしてDVDに収め、自らの
心の内にガウディを再生していくプロセスを書籍(創作ノート)にまとめた。
描画の過程も含めて、井上雄彦のネクスト・ステージをつまびらかにする。
『スラムダンク』『バガボンド』『リアル』から『最後のマンガ展』『屏風・親鸞』へと
進展してきた井上雄彦が、「必然的に」「その延長線上にある」と位置付ける意欲作。
『pepita』はその第1弾だ。
※本書はスケッチ約15点、下絵約50点、写真約100点からなる書籍(創作ノート)と、
取材過程を収めたDVD(収録時間約75分)によって構成されます。