内容紹介
国の政策づくりに深くかかわる先進エネルギーシステム研究の第一人者が、「3.11」を契機に加速するエネルギー革命を解説。
ソフトバンク社長の孫正義氏、元総務相・前岩手県知事の増田寛也氏を迎えた鼎談も収録し、
国際電力ネットワークの構築など、世界市場を視野に入れたエネルギー戦略を議論・提言。
2011年3月11日の東日本大震災、いわゆる「3・11」を契機に、日本のみならず世界でエネルギー革命が
加速しています。原発事故を発端として電力改革の議論が本格化し、被災地復興の施策として期待される
再生可能エネルギーと分散型ネットワークを柱とするスマートコミュニティの計画も大きく進展。すべて
の産業および経済の基盤であるエネルギーインフラの大変革は、エネルギー業界のみならず、自動車、電
機、情報通信、住宅、建設、流通といった、あらゆる業界を巻き込んで、新たな産業・雇用の創出、社会
・生活の革新をもたらします。
エネルギー研究の第一人者で、国の政策づくりに深くかかわり続けてきた東京工業大学大学院教授の柏
木孝夫氏が、そのエネルギー革命を具体的に解説。さらに、ソフトバンク社長の孫正義氏、元総務相・前
岩手県知事の増田寛也氏を迎えた鼎談により、電力融通のための国際電力ネットワークの構築、それによ
って加速する国内の電力改革など、世界市場を視野に入れたエネルギー戦略について議論し、エネルギー
革命による被災地の復興、日本再生についても提言します。
原発事故を機に、エネルギーインフラ、エネルギー政策、エネルギー業界のあり方への関心を高めてい
るビジネスパーソンにぜひ読んでいただきたい書籍です。
■ 目 次 ■
はじめに
第1部 【解説】いま起こりつつあるエネルギー革命とは
第1章 原発事故を契機とするエネルギー業界再編へのシナリオ
第2章 新たなエネルギー基本計画の目指すべき方向とは
第3章 再生可能エネルギーと分散型エネルギーの大量導入へ
第4章 スマート化がもたらす新たなビジネスチャンス
第5章 自給率向上とアジア電力ネットワーク
第2部 【提言(鼎談)】国際電力ネットワークがもたらす未来
柏木孝夫×孫正義×増田寛也
パート1 いまなぜ国際電力ネットワークか
パート2 国際化で変わる日本の電力業界
パート3 加速するスマート化と電力自由化・発送電分離
パート4 エネルギー革命と被災地復興・日本再生
あとがき
巻末:エネルギーシステム関連用語集