内容紹介
【書籍帯より】斉吉商店の和枝さんは、
いっつもピッカピカなんです。
この本のなかにも、憶えておきたい「金のことば」が、
いっぱいつまっています。どうぞ残さず読みつくしてください。
糸井重里
【内容】
気仙沼随一の廻船問屋として、60有余年の歴史を持つ老舗だった
「斉吉商店」3代目・斉藤和枝の物語。
3.11に自宅兼本社、販売店、工場が津波によって全壊、
20年以上使ってきた「返しだれ」も流れ、
その歴史にピリオドを打ちかけた斉吉商店の復活劇と
それを可能にした女将がその記録を綴る。
家業として斉吉商店を継ぎ、震災を乗り越えてもなお輝き続ける
彼女の生き様は、多くの人を勇気づける。
彼女のバイタリティと代々受け継がれる活気溢れる暮らしぶり、
そこにまつわるさんまと海、そしてそこで生きる人々。
「何もないということは、こんなに素晴らしいこと」
「みんなが笑顔で働けるだけで幸せ」
「日常の中にときどき特別な日がやってくるのではなくて、毎日続く日常そのものが特別」--。
失って気付いたものの尊さを実感しながら、今日も前を向く
「気仙沼の女将」の生き方としなやかな強さを描く。
斉藤 和枝(さいとう・かずえ)
著者略歴
昭和36年宮城県気仙沼市生まれ。
昭和25年に廻船業として創業した「斉吉商店」の長女として生を受け、
現在は専務取締役。社長である夫と3 代目斉吉商店を営む。
十数年前より地元でとれる食材を使った水産加工品の製造・販売を開始。
食材の鮮度と無添加であることにこだわり、
主力商品の「金のさんま」と「気仙沼さんま笹寿司」で
2度の大日本水産会会長賞を受賞。
平成23(2011)年3月11日に起きた東日本大震災で、工場、自宅兼本社、支店が全壊。
再起を誓い自社製品を復活させようとするバイタリティは、
テレビ東京「ガイアの夜明け」始め、多くのメディアに取り上げられた。