内容紹介

約40%の利益率を10年連続で達成する、アメリカ屈指のものづくり企業「リニアテクノロジー」は、日本企業も驚く、終身雇用の“良い会社”だった。

デジタル時代にあえてアナログ技術で勝負し、経験豊かなシニア・エンジニアが、次のイノベーションを生んでいる。雇用、イノベーション、海外進出--すべての日本企業が抱える課題を、この会社は直視し、軸のぶれない“逆張りの経営”で乗り越えてきた。

本書は、同社のカリスマ経営者スワンソンの生き方・考え方に焦点を当てながら、自分の仕事を誇りに思う社員を育て、永続する企業のつくり方を解き明かす。

【会社概要:リニアテクノロジー】
1981年創業の米国アナログ半導体メーカー。
東京スカイツリー、プリウス、最新の火星探査機「キュリオシティ」など、数々の著名な構造物や産業機器に同社の部品が使われている。注目の次世代技術「環境発電」にも進出。
2011年度(2010年7月~2011年6月)の売上高は14億8000万米ドル、営業利益は7億6700万米ドル。営業利益率は50%を超える。