内容紹介
品質、生産性、海外労務、海外調達、改善活動の定着、顧客満足向上そして収益拡大
為すべきことの全てがここにある
◆実務に使う日本語版/英語版の「8Mイノベーション」評価ソフト付(CD-ROM)
収益性改善のための改善分野の特定と改善の程度を自動計算するソフト(日本語版と英語版)
◆国内、海外問わず、工場ですぐ使えるマニュアル(日本語版および英語版)付
目標収益率(ROA)を達成するためには、企業組織のどの分野をどの程度改善すればよいかを、添付のCD-POMを用いて自動計算で導くことがき、経営改善計画と実績管理、新規プロジェクトの計画と統制、M&Aのデューディリジェンスや100日計画などにきわめて有効である。
ものづくり組織能力を数値化して評価し、ROAとの高度の相関を利用して経営改革につなげる独特の経営管理手法は、「8Mイノベーション」と呼ばれているが、今回、目標ROA達成するためのシミュレーション・ソフトを開発してCD-ROMで添付するとともに、これらの英訳版も添付されている。
読者の海外投資先や赴任先で、現地従業員と日本人管理者が言葉の壁を越えて協業できるように配慮されている。
著者である元・いすゞ自動車専務の佐々木久臣氏がポーランドで立ち上げたいすゞポーランドは、「生産開始後10万台まで客先不良ゼロ」を実現したほか、「日経優秀先端事業所賞」や「カンパニー・オブ・ザイヤー」「サプライヤー・オブ・ザイヤー」などを受賞し、(ポーランドの)「大学生が就職したい製造業NO.1」にも選ばれるなど圧倒的な実績を上げました。佐々木氏は欧州以外でも米国や中国、ASEAN加盟国、南アフリカ、トルコなどで経営者/指導者として実際の工場運営を携わっています。その集大成をまとめたのが本書です。以下のさまざまな分野で活用が進んでいる「8Mイノベーション」(7M+R&Dアプローチを改題)の日本語/英語の実践マニュアルと、日本語/英語の評価ソフトを添付しています。前著『新興国に最新工場をつくる』の内容をさらに深め、工場ですぐに使えるように進化しました。
◎8Mイノベーションの活用分野
1)経営改革分野の特定
a.社長・事業部長の経営管理ツール
b.ステークホルダーの経営力評価ツール
c.新規プロジェクト担当者の計画および評価ツール
d.合弁相手先候補や提携先候補の経営力評価
e.サプライヤーの経営力評価
f.自社の経営管理体制のグローバル化対応チェックリスト
2)利益創出のための打ち手の特定と進捗管理
a.社長・事業部長の経営管理ツール
自社の事業部門、国内・海外子会社の収益性改善のための打ち手の検出と進捗管理
b.ステークホルダーの経営力評価ツール
出資・融資先企業の収益性改善のための打ち手の検出と進捗管理
c.新規プロジェクト担当者の計画および評価ツール
M&A候補のデューディリジェンス
M&A後の100日計画
新規事業発足後の経営管理
d.サプライヤーの経営力判断
「8Mイノベーション」は、工場や事業部門、あるいは企業に対して、32の管理項目を0~4点の5段階で評価し、その合計点を用いて経営力(ものづくり組織能力)を見える化する手法です。こうして算出するものづくり組織能力の合計点(評点)と総資産利益率(ROA)の間には高い相関関係があります。つまり、ものづくり組織能力が高ければROAも高くなります。これは、利益を高めるためには、ものづくり組織能力、すなわち「8Mイノベーション」の評点を高めればよいことを意味しています。
「8Mイノベーション」の大きな特徴はあくまでもグローバル・スタンダードに徹していることです。なぜなら、日本の工場の生産方式をそのまま海外に持ち込むことは非常に難しいからです。日本の生産方式は、労使強調を当然と考え改善活動にも積極的に協力する従業員と、品質向上とコスト削減に熱心で信頼できるサプライヤーに支えられています。これを当然のことと思いがちですが、日本から1歩外に出たらこんな幸運に恵まれるとは限りません。ここが日本の最大の強みですが、こうした強みは進展するグローバル化によって日本国内でも崩れてきています。「8Mイノベーション」では、こうした日本の特殊性に依存せずに工場を最強化するための道筋を示します。
強化するための道筋を示します。
【商品構成】
書籍:B5判並製、236ページ
バインダー:A4変型判、198ページ
CD-ROM:1枚
Windows XP(SP3以降)/Vista/7に対応
Excel 2007/2010に対応