内容紹介

「過去最高益を更新できなければ、社長を辞めます」--。
 2012年12月、通信販売大手、ジャパネットたかたの高田明社長はこう宣言して周囲を驚かせる。
 1986年に長崎県佐世保市で誕生したときは街の小さなカメラ店だったジャパネットたかた。それがラジオ通販やテレビ通販へ進出したのをきっかけに、日本を代表する通販企業へと成長。
 しかし、2011年、12年は2期連続の減収減益に沈む。家電エコポイント制度終了や地デジ完全移行の影響を受け、全体の5割強を占めていた主力商品、テレビの売り上げが最盛期の5%まで落ち込んだからだ。この状況を脱しようと高田社長は13年、とんでもない秘策を打ち出す。
 主力商品の売り上げが95%減とほぼ消滅する中、高田社長はどう社員を鼓舞し、業績を立て直したのか。社員は目標達成に向け、13年をどう戦い抜いたのか。そして高田社長の去就は--。激闘の365日を振り返る。