内容紹介
データサイエンティストを目指す、育てる、経営に活かすビジネスパーソンのバイブル登場「データサイエンティスト」という新しい職種への関心が高まってから1年以上になり、データ利活用は、一過性のブームではなく、企業が手を打つべき経営課題となった。だが、「データ活用でビジネスを強化するといっても、どこから手をつけていいか分からない」という意見も少なくない。データ分析に必要なITシステムを導入すればいいかといえばそうではない。統計学やエクセル操作術を身に付ければ十分でもない。
厳しい競争を勝ち抜くには、様々なデータを活用して、物事を合理的に意思決定し、実行に移すことが求められる。「企業がデータ活用で成功するにはどうすればいいか」を多角的に分析したのが本書である。「日経情報ストラテジー」が過去1年間掲載した記事から、「データサイエンティスト」というテーマに絞って再録・再編集し、データサイエンスの実践ガイドとしてまとめた。
始めに、好業績を上げている花王のデータサイエンティスト集団の働きぶりや、取り組みの工夫点を明らかにする。また、現在データサイエンティスト志望の女性社員が増えているという状況を捉え、データ分析官として働く様々な企業の女性社員の活躍ぶりも紹介する。
経営トップのデータ活用への期待も高まっている。データ分析を重視し、勝機を見いだしている花王とセコム、ゼンリンの経営トップインタビューから、データ活用を牽引するリーダーの心構えを知っていただきたい。さらにデータサイエンティストとして現場で活躍するビジネスパーソンの素顔にも迫った。大阪ガスや日本航空、米DHLなど気鋭のデータサイエンティスト7人の本音から、仕事のやりがいや苦労が分かるはずだ。
データ分析で成果を上げている企業事例として、ソフトバンクやチュチュアンナ、米P&G、米GEなどの取り組みを徹底取材。規模を問わず、多種多様な業種・業態の国内外企業の事例から、自社にとって有効なヒントが見つかるはずだ。このほか、データ分析結果の効果的なプレゼン技法や、変革にデータ分析を生かすためのポイント、データ分析ツールの賢い選び方、ニューデータの獲得の方法などのノウハウも解説する。