内容紹介

家づくりで重要な6分野(省エネ、法規、木、ディテール、構造、設備)
の第一人者が講師となり、一問一答の“個人授業”の形で、
専門用語の意味とその背景を、イラストをふんだんに用いながら解説します。

「なんとなく」だったそれまでの知識が「そうだったのか」に塗り替わる、
家づくりの必読書です。
タイトルの通り、これから住宅を建てる方、購入する方、リフォームする方
はもちろん、住宅設計者や工務店の方にもお薦めの一冊です。



【本書の主な内容】
第1章 省エネの基本 <講師:東京都市大学教授 宿谷昌則氏>
 講義1 断熱性を高めると快適さが増すわけは?
 講義2 断熱指標の理解は数式だけでなく体で
 講義3 混同しがちな断熱と遮熱の役割
 講義4 気密性を高めるのは何のため?
 講義5 省エネの注目技術、「ヒートポンプ」とは?
 講義6 改正省エネ基準で知っておくべきことは?

第2章 木造住宅 <講師:Ms建築設計事務所 三澤康彦氏、三澤文子氏>
 講義1 木造住宅は今…まずは現状を整理する
 講義2 国産材を使うと建設費は高くなる?
 講義3 「適材適所」の基本は木の部位を知ること
 講義4 乾燥を知ると分かる適材適所の意味
 講義5 架構と間取りは一体で発想すべし
 講義6 木と木は強く組め! 接合は木造の命
 講義7 金物は接合の名脇役、材質やサイズが重要
 講義8 伝統的な壁の耐力が見直され始めた
 講義9 壁の断熱性向上は内部結露に要注意
 講義10 床や屋根が弱いと力が壁に伝わらない
 講義11 木造住宅に対する2つの誤解を解く

第3章 住宅の納まり <講師:伊礼智設計室 伊礼智氏>
 講義1 標準化は品質の要、まずは「壁」を考える
 講義2 部位間の「見切り」が空間の質を左右する
 講義3 開口部は建具よりも引き手や金物で差
 講義4 玄関は守りの要、侵入を確実に防ぐ
 講義5 階段は小さく機能的に、主役扱いは本末転倒
 講義6 キッチンは主張せず空間とのバランスで
 講義7 浴室とトイレは安全・換気が最重要
 講義8 屋根は形よりも軒先の印象で変わる
 講義9 外壁のコストは耐久性込みで検討を
 講義10 住宅の可能性開く「窓の外」との関係

第4章 住宅の設備 <講師:yamada machinery office 山田浩幸氏>
 講義1 給水方式や水道口径は新築時の重要検討事項
 講義2 こんな給水・排水配管は「やってはいけいない」
 講義3 真の省エネは機器の正確な理解から
 講義4 機器に詳しくなる建て主、プロは本質見て判断を

第5章 住宅の構造 <講師:小西泰孝建築構造設計 小西泰孝氏>
 講義1 木造、S造、RC造…住宅ではどう選ぶ?
 講義2 荷重と水平力とは? 「力の基本」を知る
 講義3 S造住宅のコストは鉄骨の断面で決まる
 講義4 S造は他の構造より精緻さが問われる
 講義5 RC造は現場第一、多くの目で確認を
 講義6 混構造は多種多様、揺れの違いに注意
 講義7 混構造=適判は誤解、視野を広げ可能性開け

第6章 住宅の法規 <講師:ビューローベリタスジャパン 本多徹氏、草刈直子氏>
 講義1 建築基準法の成り立ちと基本を知る
 講義2 建築確認と完了検査、何をどう審査する?
 講義3 意外に知らない「地域地区」の全体像
 講義4 建築確認だけではない地域地区関連の申請
 講義5 建蔽率と容積率、含まれるのは何?
 講義6 接道は建築の大前提、見た目で判断しない
 講義7 敷地境界と建物の関係、もめないルールは?
 講義8 性格異なる高さ制限、北側斜線が最も厳格
 講義9 居室の条件を守って思わぬトラブル回避
 講義10 室内に潜む危険、手すりを甘く見るな
 講義11 本格的な増改築は検査済証が大前提