内容紹介

もしAIがデマを流し始めたら?
もしAIが判断を間違い始めたら?
もしAIに社員が依存しすぎたら?


最新AIがもたらすリスクから
あなたのビジネスを守る「ガードレール」はありますか?
IBMの知見に基づき、AIガバナンスの構築と運用を教える
唯一無二の実践ガイドが待望の全面改訂!

本書は、AI活用のメリットを享受しながら、倫理・安全性・法規制リスクを管理し、企業とビジネスを守る「ガードレール」の構築と運用を実践的に解説する1冊です。企業をリスクから守る適切なAIガバナンスを確立する手順と注意点を、IBMの豊富なAIシステム構築経験と知見に基づき、多数の事例と実践ノウハウを交えて解説します。

生成AI技術の登場以降、企業活動の全領域へのAI導入は当たり前になりました。業務効率化や事業拡大にAIを活用していない企業は、もはや少数派といえるほどです。最近では、業務自体をAIに代行させるAIエージェントの導入も始まっています。

しかしAI技術の発展・精度向上と導入機運の高まりに比例して、導入に伴うリスクも増大しています。その理由は、AIが従来型のコンピュータシステムとは真逆の性質を持ち、人間に似通った能力を持つ(と考えられている)ことにあります。

従来のコンピュータシステムは、人間が設定したルールに沿って動きます。一方AIは、学習データから特徴や関連性を自律的に見つけ出し、ルールを自己生成します。そのプロセスはブラックボックスであり、AIが出す「答え」の正誤判別は容易ではありません。最新のAIは極めて高精度ですが、予期せぬ誤りの可能性を秘めており、従来システムとは異なる対応が求められます。また、学習データの取り扱い自体もリスクの温床となっています。

IBMは2018年にAI倫理委員会を発足させ、全社的なAIリスク対応の仕組みを構築してきました。その発展形として2022年に発足した日本IBM AI倫理チームの経験と知見を詰め込み、2023年12月に発行したのが前著『AIリスク教本』です。読者から高い評価を得た前著を基にした改訂新版の本書では、急速なAI進化を反映して最新レベルに内容を全面的にアップデートしました。

【改訂の最大のポイント】
今回の改訂新版では、前著発行後に急速に普及したAIエージェントと、ロボットなどに実装されるフィジカルAIについて、そのリスク解説を書き下ろしで新たに追加。既存の解説記述も見直し、60ページの大幅な増ページにより最新のAI活用環境に対応した内容へと全面的に刷新しました。

本書は、AIの何が問題で、企業として何をすべきかの指針を提供します。AIリスクの分類から、AIガバナンスとソフトロー・ハードローの解説、AIガバナンスを確立する具体的手法まで、多角的な事例とIBMの知見を交えて詳述。AIリスクから企業を守るための基礎知識、ガバナンスの確立手順、運用基準の策定方法、従業員トレーニング手法まで、実践的かつ具体的な知識を伝授します。

経営層、法務・コンプライアンス担当者、AI導入を推進する現場担当者まで――
AIを取り込んで仕事をせざるを得ない社会において、必読の1冊です。


<目次>

第1章 AIリスク仮想シナリオ:6つのストーリーで疑似体験
…企業がどうやってAIリスクの穴に落ちるのか物語で理解
第2章 AIリスクはなぜ危険か:技術進化とリスク2階建て構造
…AI技術の進化が生んだ2 階建てのリスクが企業を追い込む
第3章 AIリスクはどう起きるか:基本10 特性とリスク19分類
…AIリスクを分類、それぞれの発生メカニズムを読み解く
第4章AIリスク対策の現実解:ケース・技術・実施項目
…AIリスク対応に役立つ行動方針とソフトウエアを解説
第5章
AI規制・ガイドライン:世界と日本の動向とガバナンス構築
… 各国のAI規制動向を鳥瞰、ガバナンスの実務に役立てる
第6章
企業を守るAIガバナンス:構築と運用の実践ガイド
… あなたの会社をどう守るか、IBM の実務ノウハウを公開