内容紹介

この20年、日本企業はモノの値段が上がらないデフレ的な環境下で競争力を磨いてきました。圧倒的な低価格と高い機能性を実現したユニクロは、まさに厳しい環境が企業を鍛えた象徴的な例でしょう。そういったデフレ時代を生き抜いた日本企業はグローバル市場において世界の列強と互角の勝負を繰り広げました。

もっとも、リーマンショックを経てグローバル市場は大きく変わりつつあります。デフレ時代は終焉を迎え、高くても自分のニーズを満たすモノを求める“値上がり時代”に突入しました。この時代に、どのように競争力を高めればいいのか。その問いを、「値上げ」「利益率」「生産性」「人づくり」「ガバナンス」という5つのキーワードでひもといていくのが本書です。