内容紹介
心を病む時代に問う、日経電子版で大人気の連載、いよいよ書籍化!「不本意な配属で、自分が何のために仕事をしているか分からなくなった」
「“できない上司”と部下に陰口を言われつらい」
「仕事に人生を捧げてきたのに、定年後の雇用延長では職場で軽んじられる」
仕事に打ち込むほど悩みは増え、時にはメンタルヘルスのバランスを損ねる。臨床心理士であり、職場のメンタルヘルスにかかわる対応やその仕組みづくりに携わるコンサルタントである著者は、「経営学の父」と呼ばれるピーター・F・ドラッカーの名言に、その解を見いだした。「この考えを経営者や管理職が実践したら、メンタルヘルス問題も少なくなるのに」「この考えを働く人が理解していたらストレスも少なくて済むのに」。ドラッカーの著書から珠玉の言葉を選び抜き、メンタルヘルス・マネジメントの観点で解説したのが本書だ。
「最初の仕事はくじ引きである。最初から適した仕事につく確率は高くない」
「あらゆる組織が、『人が宝』と言う。ところが、それを行動で示している組織はほとんどない」
「いまや企業は、従業員を会社人間にしておくことが、本人のためにも企業のためにも危険であることを認識すべきである」
「コミュニケーションとは、知覚であり、期待であり、要求であり、情報ではない」
「冷たく、厳しく、不愉快そうでありながら、誰よりも多くの人たちを育成する人がいる」
ドラッカーの言葉は、思考の転換を促す。悩みを抱える人は、その悩みを自信に変えるためにどうすればいいのか。メンタルヘルスのバランスを崩した部下や同僚、もしくは上司を持つ人は、彼ら彼女らにどう接すればいいのか。そして経営者や人事部は、働く人がモチベーション高く仕事に臨めるように、どんな支援ができるのか。事例を盛り込んだ全21章で、メンタルの様々な問題への対処法、改善法を探っていく。