内容紹介
「会社の現状把握」から「ブランドの組み立て」「コミュニケーション設計」「流通への働きかけ」まで中川政七商店のメソッドを初めて全公開!!日本初・ものづくり企業のための ブランディング×デザイン×経営の教科書。
旧態依然とした家業を継ぎ、13年で売り上げを10倍に伸ばした中川淳・十三代社長(2016年11月中川政七を襲名)。各地の工芸メーカーに特化した経営コンサルティングを手掛け、数々の成功事例をつくってきました。本書では、著者がこれまでの過程で蓄積した中小ものづくり企業のノウハウを初めて体系化。入り口の経営診断から商品企画、デザインマネジメント、販路開拓まで、すべてのノウハウを公開します。
★「SWITCHインタビュー 達人達」(NHK Eテレ)出演などでも話題!
「国には、できない。
その土地の工芸力は、この男に、まかせなさい。」
--編集工学研究所所長 松岡正剛
「読んだ人と読まない人で、
これほどまでに差がつくであろう本は珍しい。」
--good design company代表 水野学
「格好良いデザインと、売れるデザインの違いとは!?
ブランディングとは!?」 --中田英寿
<主な内容>
1 会社を診断する
“会社のことを正しく知る”ことは基本中の基本。決算書の読み方をはじめ、
ポイントを押さえ、会社の数字が理解できるようになる方法を解説します。
2 ブランドをつくる
ブランドとして認められる結果を意図して能動的に「ブランドをつくっていく」というのが
ブランディングです。ブランドづくりの根本の考え方、手順を解説します。
3 商品をつくる
大切なのは、ものづくりに関わるすべての人が商品開発全体のフローを理解し、
共通言語を持つこと。新商品開発フローや必要な考え方、押さえておくべきポイントを解説します。
4 コミュニケーションを設計する
ブランドや商品は、それらがすべてお客さんに「伝わって」初めて意味を成します。
営業戦略や流通戦略、販促・PRなどを総合的に考え、戦略を設計する方法を解説します。
5 対談
嶋 浩一郎(博報堂ケトル 代表取締役社長)× 中川 淳
<著者プロフィール>
中川 淳(なかがわ・じゅん) 中川政七商店 十三代
1974年生まれ。京都大学法学部卒業後、2000年富士通株式会社入社。2002年に株式会社中川政七商店に入社し、2008年に十三代社長に就任。「日本の工芸を元気にする!」というビジョンのもと、業界特化型の経営コンサルティング事業を開始。初クライアントである長崎波佐見町の陶磁器メーカー有限会社マルヒロでは、新ブランド「HASAMI」を立ち上げ空前の大ヒットとなる。2015年には、独自性のある戦略により高い収益性を維持している企業を表彰する「ポーター賞」を受賞。「カンブリア宮殿」などテレビ出演のほか、経営者・デザイナー向けのセミナーや講演歴も多数。著書に『奈良の小さな会社が表参道ヒルズに店を出すまでの道のり。』『ブランドのはじめかた』『ブランドのそだてかた』(日経BP社)、『小さな会社の生きる道。』(CCCメディアハウス)。
2016年11月、中川政七を襲名。