内容紹介
ヒューリックはなぜ成長できたのか? 答えは本書で明らかになる!上場以来8年で、経常利益5倍、社員の年収2倍。時価総額では大手不動産会社3社に次ぐポジションを占めるまでになりました。不動産投資の世界では「有力な買い手」として誰もが知る存在です。利益の飛躍的な増大と高い給与水準を実現し、働きやすい会社の象徴的な存在となったこの不動産会社の成功を、人は「ヒューリックドリーム」と呼びます。社長としてこの会社を陣頭指揮したのが西浦三郎氏(現会長)です。本書はその戦略とリーダーシップに注目しました。
<各章のあらまし>
■第1章成長ストーリーの全体像
社長就任時点で描いた構想を図解。「大手3社に次ぐ地位」という将来像に近づくために、3段階のステージを設けた。
■第2章普通の会社になろう
「借入過多」といわれた会社を、「変革とスピード」をモットーとして建て直す第一歩。人事改革、社名変更、格付取得、そしてリーマン・ショック直後の上場と、波乱の幕開けを描いた。
■第3章存在感のある会社へ
「売る不動産屋」から「買う不動産屋」へと変わる局面。高齢者・観光・環境の3KビジネスやM&A(合併・買収)などによって、会社が強くなっていく様子がわかる。
■第4章社員が誇りを持てる会社
不動産会社の社会的責任とは何か、なぜ社員の待遇を良くするのか。社員満足度を高める施策の数々が見どころ。
■第5章経営への思い
西浦氏という経営者を形成したエピソードや経営の要諦などを収録。社長の役割、銀行とのつきあい方、新入社員の育て方などに言及した。
<この本を読んでわかること>
◆会社や組織の抜本改革は可能。成長の陰に、単なる目標設定とは異なる、ストーリーとしての成長戦略があった。
◆判断と実行のスピードが強力な武器になる。
◆外部からプロの人材を招き、活躍できる環境を整えると、少数精鋭の改革が実現できる。
◆中途半端に手を付けても変わらない。大きく変えたいときは徹底的に向き合う姿勢が重要。
◆どうしたら社員は一所懸命働くようになるか。フリンジベネフィット(給与以外の利益や待遇)のありよう。
◆経営者のリーダーシップ。