内容紹介

全体をとらえる
変化をとらえる
見えないものに挑む
待つ
前提を疑う--。

MQ(マネジメント思考指数)を高めるための
5つの極意(アティチュード)


「できる人」に不可欠な五つの思考のバランスを示す指標、
それが「MQ(マネジメント思考指数)」です。
「全体をとらえる」「待つ」「前提を疑う」など
五つの思考を身に付けることでマネジメント、
すなわち新たな価値を生み、成果を出すことができます。
リスクマネジメントやプロジェクトマネジメントを
こなすためには、五つの思考のトレーニングし、
MQを高めなければなりません。
本書は五つの思考の詳細と、仕事や生活の中で
楽しみながら取り組めるトレーニングを紹介するものです。

著者からのメッセージ:
マネジメントは知性によって成し遂げられる創造的な活動であり、
合理性や効率を優先する管理手法ではない。これが私の主張です。
実際、独自のやり方で成功に導く経営者やプロジェクトマネジャが存在します。
体系的な管理手法を学んだからといって成功するとは限りません。
成功者のやり方は真似のできない型破りなもの、
あるいは直観に基づく意思決定と思われがちですが、
レベルを上げて捉えると共通した態度とその基となる思考があることが見て取れます。
その共通項を五つ明らかにし、それらのバランスの重要性を可視化したものがMQです。
本書を読めば、このバランスを目指すためのトレーニングをすることができます。
自分のMQを知ることで、誰もが同じアプローチで目指すのではなく、
自分の強みを知るところから五つの思考を鍛え、五つの態度を身につけることができます。

◆あなたのMQ(マネジメント思考指数)をWeb上で無料診断できます
https://nkbp.jp/mq1811
最初に「MQ」を測定するところから始めましょう。
あなたのMQ(マネジメント思考指数)を無料で診断できるツールを、
日経BP社のウェブサイト上に公開しました。
5つのアティテュードごとにあなたの指数が算出されます。
上記URLにアクセスしてみてください。
診断は簡単です。
「段取りが良い方である」「段取りを考えるのは苦手な方である」といった
短文が表示されます。直感に従ってあまり考え込まずに自分に近いと思うものを選んでください。
所要時間は10分程度です。

【目次】
■プロローグ

■第1章 マネジメント思考が未来を創る
 MQを高めよう
 MQはアティテュードである
 なぜMQが大事なのか
 不確実性へ対処できる
 AIに決断はできるのか
 AIに交渉を頼めるか
 未来の価値を今、創る
 「インテグリティ」を高める
 トレーニングでMQを高めよう
 対話は何よりも効果的な実践
 「近くのものを遠くから見る」
 「型は美、技は心」

■第2章 マネジメント思考、5つのアティテュード
・アティテュード1・型・全体をとらえる
  「全体をとらえる」とは何か
  抽象化する
  自分を客観化する
・アティテュード2・型・変化をとらえる
  「変化をとらえる」とは何か
  「すでに起こった未来」を見つける
  観察する
  情報を整理する
・アティテュード3・技・見えないものに挑む
  「見えないものに挑む」とは何か
  「未来」に形と方向性を与える構想を描く
  関係者を巻き込む
・アティテュード4・技・待つ
  「待つ」とは何か
  「待つ」ことの価値
  より良い時期をダイナミックに待つ
  じっくりと「待つ」
・アティテュード5・技・前提を疑う
  「前提を疑う」とは何か
  問題を未然に防ぐ
  課題を発見する
  相手の立場を考える

■第3章 マネジメント思考をトレーニングする
 トレーニングの心構え
 「気」とエコロジカル・ビジョン
 トレーニングの前提としての瞑想
 正しい呼吸法を身につける
 瞑想を実践する - 心の状態を知る
 トレーニングの進め方
 5つのアティテュードを身につけるためのトレーニング
 論理的トレーニングとは何か
 知覚的トレーニングとは何か

■第4章 マネジメント・プロフェッショナルは責任を果たす
 2つの責任
 個人の主体性と責任
 インテグリティ
 未来に責任を持つ
 プロフェッショナルとは何か
 プロフェッショナルと組織の関係
 マネジメント・プロフェッショナルの条件

■第5章 マネジメント思考に関する一問一答
 この本はどういう位置にあるのか
 5つのアティテュードのバランスがなぜ大事なのか
 「型は美」としての2つの「型」にどうして気づいたのか
 5つのアティテュードで過不足はないのか
 プロジェクトマネジメントとの関係は
 なぜプロジェクト統合マネジメントが疎かにされるのか
 なぜ今、ドラッカーなのか
 なぜ知覚を重視したトレーニングをするのか
 なぜリーダーシップは教えられないのか
 本当にトレーニングで身につくのか
 コンピテンシー・ベースド・トレーニングとは何か

■エピローグ
  「今ここ」と「未来」
  塞翁がMQ
  考えるな。感じよ。
  「統合医療」という未来
  医療体制の「すでに起こった未来」
  健康マネジメントとMQ
  謝辞

■マネジメント詩集