内容紹介

ウーバーも参戦する空のMaaS市場、巨大産業を支配するのは?

「空飛ぶクルマ」に乗って渋滞に巻き込まれずに目的地までひとっ飛び。SF映画などで見られた光景が、当たり前になるかもしれない。「空飛ぶクルマ」とは、航空機と自動車が融合した新しいモビリティー(移動手段)だ。巨大市場に急成長する可能性を秘め、新興企業から大手企業までが主導権を握ろうと世界中で競争が激化している。

エアバスやボーイングなどの航空機メーカー、トヨタやダイムラーなどの自動車メーカー、シーメンスなどの部品メーカーがこぞって注目している。

さらに、配車サービス大手の米ウーバーは、空のライドシェア「uberAIR」を発表し、空飛ぶクルマの動きを世界でリードしている。

日本の産業界も参戦し、経済産業省は「空飛ぶクルマを日本の新産業に育てよう」と動いている。

空飛ぶクルマを巡る一連の動きをまとめた本書を通じて、巨大産業の産声を感じてほしい。

主な内容
【序 章】離陸する「空飛ぶクルマ」、先行する海外勢を日本が追う

【第1章】勃興する新市場「空飛ぶクルマ」
 1-1 早くて安い「空飛ぶクルマ」、MaaS の一翼担う
 1-2 百家争鳴、新興企業が大手に挑む
 1-3 空のライドシェアに賭けるUber、2023年開始に向け急ピッチ
 1-4 DaimlerやIntelを魅了するドイツの「空飛ぶクルマ」、Uberに挑戦状

【第2章】電動化が変える航空機市場
 2-1 電動化で始まる空の革命、あらゆるサイズの航空機に

【第3章】破壊的イノベーションに備える航空大手
 3-1 数百億円を投じて全方位で電動化を進めるAirbus
 3-2 Boeingが自律型eVTOLを試験飛行、日本との協力体制を強化
 3-3 大手ヘリメーカーも参戦
 3-4 破壊的イノベーションに備える航空機エンジン大手

【第4章】加速する電動化技術の革新
 4-1 目標は「クルマの5倍以上」、パワー密度向上に向けた技術開発に拍車

【第5章】電動航空機を日本の基幹産業に
 5-1 空飛ぶクルマが日本の空へ、オールジャパンで欧米勢に追走