内容紹介

戦後の日本でスーパーを展開
慎重な男は流通の覇者に


作家・江上剛氏が実在の人物にヒントを得て描いた流通ビジネス大河小説
戦後の日本の流通業界を「一商人」として生きた男がいた。
その男の名は藤田俊雄。
戦時中、特攻の舞台に配属された俊雄は、元来、慎重な性格の持ち主だったが、
戦争を生き延び、自由な商人として生きることを決意する。

家庭的には恵まれなかった俊雄。
だが、商人でもあった母・とみゑの教えを胸に、
戦後の復興期に義兄とともに東京・北千住で洋品店を営む。
儲けを抑え、客を第一に考えた店は、食料品も扱うなど業容を広げ、
スーパーマーケットへと変貌を遂げていく。

米国視察で見た米国のスーパーマーケットチェーンの運営に
刺激を受け、俊雄は多店舗展開へと乗り出していく。
同時期に拡大を続けるスーパーサカエの仲村力也、
スーパーマーケットセイヨーの大館誠一らライバルたちと
競いながら、俊雄の店は成長を続ける。
そんな中、俊雄の店に一人の男が入社し、俊雄の会社に大きな変化が訪れる。

作家・江上剛氏が日本のスーパーマーケット経営にヒントを得て、
経営者像、さらに経営に対する哲学を込めたビジネス小説『二人のカリスマ   上・スーパーマーケット編』。

<目次・上>
第1章   焼け跡
第2章   商人になる
第3章   商人修業
第4章   スーパーマーケット
第5章   アメリカ
第6章   チェーンストア化
第7章   驚異の躍進
第8章   コンビニエンスストア
*参考<目次・下>
第9章     コンビニ契約成立
第10章     コンビニスタート
第11章     スーパーマーケット大改革
第12章     荒天に準備せよ
第13章     バブル
第14章     社長退陣
第15章     独裁
第16章     決断
最終章       カリスマの終焉

◆二人のカリスマ 下巻 コンビニエンスストア編◆
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