内容紹介
歴史と地理の旅を通じて、地図に載らない世界の秘密都市をめぐる。第1章 立ち入り禁止の都市
修行者の街……何千年という昔から、日常の世界を離れて生きるという道を選んできた人々がいる。世界各地の辺境にある宗教都市を紹介。
自由の国の立ち入り禁止区域……第二次世界大戦以降、米国は国内のいたる所に軍事基地を建設し、その存在は極秘とされた。マンハッタン計画で作られた巨大な原爆製造施設などを紹介。
共産主義国の閉鎖都市……秘密主義は共産主義の国々のお家芸だった。かつてのソビエト連邦や東アジアの共産主義政権が建設した秘密都市をめぐる。
第2章 地下に潜る
地下の隠れ家……地上での生活が難しいとき、人間は穴を掘り、その中で事態が好転するのを待っていた。トルコのカッパドキアからカナダの巨大地下ショッピングセンターまで。
冷戦下のシェルター都市……東西の核戦争が現実味を帯びてくると、各国政府は万一の場合に備え、防弾地下シェルターの整備に乗り出した。その多くは今も世界各地に残っている。
第3章 世界の果て
遠く離れた島……はるか昔から、人々は世界の果てにある島々に住み着いて栄えてきた。
凍える荒野……北極圏やその近辺の極寒の地にも、何千年も昔から先住民族が住んでいた。
砂漠の都市……長い時間をかけて砂漠に街をつくり、繁栄を謳歌している人々が世界には何百万といる。
水の国……陸路で近づくことは不可能、船でしかたどり着けない大きな水上都市を紹介。
【著者紹介】
ジュリアン・ビークロフト
アート史と文化史を専門とする作家。
これまでにモネ、ルノワール、ダリ、カーロなどの画家や、アール・ヌーヴォーなどの芸術運動に関する著作がある。ほかに、本書と類似したテーマの「失われた都市」に関する書籍や、英国ロンドンの文化と歴史を紹介した本などを書いている。ガーディアン紙、デイリーテレグラフ紙、ロンドンマガジン誌などの寄稿者でもある。