内容紹介
次世代金融産業をめぐる戦いの構図と状況を明快に論じた待望の一冊!テクノロジー企業vs既存金融機関の戦いを徹底分析
三大金融ディスラプター(アマゾン、アリババ、テンセント)は何を目論む?
「世界一のデジタルバンク」と称賛されるシンガポールDBS銀行は何がすごい?
逆襲する米国金融機関ゴールドマン・サックスとJPモルガンはどんな選択をした?
日本型金融ディスラプターとメガバンクとの対決の行方はどうなる?
本書は、次のような重要な問題意識に基づいて、新しい金融のあり方を問います。
1金融はもはや「Duplicate」(擬似的に創造)できる
2金融ディスラプター企業が金融を垂直統合してくる(既存金融機関よりも本来の「金融」機能を実現している)
3金融にも「当たり前」のことが求められてくる
「私は、物事の本質を考える際には、すでに使われている定義を見るのと同時に、大局的に宇宙からその物事が使われている様子を鳥瞰するようなつもりで、超長期かつ地球規模のスケール感で思考するようにしています。(中略)ここで重要なのは、先の項でも述べてきたように、人々の価値観が大きく変化しているなかで、「何が実際にお金として通用するのか」「どのような価値までお金に表象させるべきなのか」が潜在的に問い直されているということなのです」(最終章より)
序章 2025年の近未来
第1部 「金融のあるべき姿」を問い直す戦い
第1章 戦いの構図
第2章 新しい当たり前
第3章 「お金がお金を生む」の暴走
第2部 金融ディスラプターの戦略
第4章 アマゾン銀行が誕生する日
第5章 中国を世界最先端のフィンテック大国に変えたアリババ、テンセント
第6章 日本の金融ディスラプター
第3部 既存金融機関の反撃
第7章 ゴールドマン・サックスとJPモルガンの決断
第8章 邦銀のデジタルトランスフォーメーション
第9章 「世界一のデジタルバンク」DBS銀行
最終章 「金融4.0」は日本から生み出される