内容紹介

ものづくり企業は避けて通れない!
「プロダクト再発明」に今すぐ着手しよう


ソフトウェアやデジタル技術の急速な発展により、仕事や日常生活で使用している製品は今後、劇的に変化し、これまでのような「売って終わり」の製品は徐々に衰退していきます。代わりに台頭してくるのが、AIやさまざまなセンサーを搭載し、インテリジェント化・コネクテッド化された製品です。こうした製品ではハードウェア自体の機能よりもそこに組み込まれたソフトウェアが主役となり、販売後もリモートアップデートによって最新状態が保たれ、長きにわたってユーザー体験を高め続けられます。
ものづくり企業が今後生き残っていくには、現在の製品ラインナップをただちに見直し、こうした製品に「再発明」していくことが必須です。本書は、協調性や反応性、自律性を備えた製品の世界に、企業が「どのように」入っていけばいいのか、数多くの事例(テスラ、サムスン、キャタピラー、ハイアールなど)を通じて現場の声も紹介しながら、実践的かつ具体的に解説します。
また、第14章には、日本のものづくりの状況に即して、原書にはない特別章を追加しました。日本企業は製品の再発明がなぜ苦手なのか、どうすれば苦手を克服できるのかを解説しました。

Part1 新たな世界にようこそ
第1章 製造業のデジタル・トランスフォーメーション
第2章 プロダクト再発明を促すトレンド

Part2 プロダクトのデジタル再発明
第3章 適応性、協調性、能動性、反応性を備えた新しい製品
第4章 ビッグシフト1 機能から体験へ
第5章 ビッグシフト2 ハードウェアから「アズ・ア・サービス」へ
第6章 ビッグシフト3 製品からプラットフォームへ
第7章 ビッグシフト4 電子機械工学から人工知能(AI)へ
第8章 ビッグシフト5 直線型エンジニアリングからアジャイルな「新時代エンジニアリング」へ

Part3 プロダクト再発明への道のり
第9章 プロダクト再発明に欠かせない七つの能力
第10章 リビングプロダクトやリビングサービスによる成功へのロードマップ
第11章 変革の現場の声
第12章 プロダクト再発明の実践例

Part4 未来の製品はこうなる
第13章 2030年を予想する
第14章[日本語版特別章]「プロダクト再発明」の鍵は製造業の社会価値創造にあり