内容紹介

お客さまが買うのは「感動」ではありません。

一流の経営者・コンサルタントなら誰もが知っている「正しい答え」をこの一冊に凝縮しました!

 本書の目的は、これまで24年にわたり経営コンサルタントとして働いてきた経験をもとに、経営コンサルタントという仕事の本質やポイント、コツを、私なりの言葉で皆さんにお伝えすることです。
 私が一番伝えたいのは、経営の本質や具体的なポイントとは何か? ということです。たとえば、本書でも中心テーマとして取り上げている「お客さま第一」の本質とは何でしょうか? ごく当たり前の質問のように聞こえますが、きちんと答えられる人は多くありません。
 コンサルティングの現場では、お客さまの「答え」を導き出してあげなければなりません。言い換えれば、お客さまの課題に対して「核心を突いた答え」を提供することが、経営コンサルタントの仕事なのです。
 そこで本書では、一人前の経営コンサルタントならばきちんと答えられなければならないと私が考えている「質問」に対する「答え」を提示し、なぜそうなのかを解説するというスタイルを採用しました。まず「質問」と「答え」にアプローチして、自分でなぜそうかのかと考えてみてください。
(「はじめに」より)

■第一章 経営の本質
 Q01 「お客さま第一」の本質とは?
 Q02 事業の「方向づけ」を正しく行うために必要なことは?
 Q03 「資源の最適配分」を正しく行うためのポイントは?
 Q04 「人を動かす」ためのポイントは?
 Q05 松下幸之助さんの「宇宙の原理」とは?
 Q06 稲盛和夫さんの「成功の方程式」とは?
 Q07 ピーター・ドラッカーが定義するマネジメントの目的は?
 Q08 マーケティングとは何か?
 Q09 目的と目標の違いは何か?
 Q10 「目的」を「目標」に落とし込む際の最初の目標は?
■第二章 経営の実践  Q11 ピーター・ドラッカーが「方向づけ」のために重要だと主張する三要素は?
 Q12 『ビジョナリー・カンパニー2』の「針鼠の概念」とは?
 Q13 経営会議で時間を使うべきことは?
 Q14 お客さまの「六つの段階」とは?
 Q15 「感動」は「満足」より重要か?
 Q16 PDCAの本質は何か? PDCAがうまくいかない時はどうすればいいか?
 Q17 「クレームゼロ運動」は是か非か?
■第三章 人を動かす
 Q18 「良い仕事」の三つの要素とは?
 Q19 「良い会社」の三つの要素は?
 Q20 ビジョンや理念が機能する前提は?
 Q21 どうすれば「働きがい」を感じてもらえるか?
 Q22 会社が働く人に与えられる「二つの幸せ」とは?
 Q23 ビジネスパーソンの「基礎力」とは?
 Q24 社員の基礎力を高めるために有効な方法は?
 Q25 コミュニケーションで大事な二つの要素は?
■第四章 経営者に求められる資質
 Q26 経営者として成功するために行うべきことは?
 Q27 会社をつぶす社長の特徴は?
 Q28 指揮官が先頭に立っているか?
 Q29 お客さまに会っているか?
 Q30 いつも勉強しているか?
 Q31 新聞を読んでいるか?
 Q32 師匠を持っているか?
 Q33 自己中心的でないか?
 Q34 「なれる最高の自分」を目指しているか?
 Q35 素直か?
 Q36 「ほめ上手」か?
 Q37 信念を持っているか?
■第五章 会計と財務の要点
 Q38 貸借対照表の「負債」と「純資産」の違いは?
 Q39 流動比率と自己資本比率の関係は?
 Q40 手元流動性の適正額は?
 Q41 会社の安全性を判断するときには、真っ先に見るべき指標は?
 Q42 キャッシュフロー計算書のどこに注目すべきか?
 Q43 「バランスシートが痩せている」とはどういうことか?
 Q44 「高収益」の定義は?
 Q45 ROEとROAの関係は?
 Q46 WACCとROAの関係は?