内容紹介

桜を見る会、検事長定年延長、新型コロナ対策。
延々と続く無責任体制の空気はいつから始まった?
現状肯定の圧力に抗し続けて5年間
「これはおかしい」と、声を上げ続けたコラムの集大成。


「五輪と政権に関するあまりによく似た事件の繰り返しに慣らされ、
感覚を鈍磨させられた、それが日本の私たちの、この5年間だった。
自分たちがいかに狂っていたのかを、その狂気の勤勉な記録者であったオダジマに教えてもらうという、
得がたい経験を本書から得ることになる。ぜひ、ご自身の記憶の消えっぷりを確認してほしい」(まえがきより)

≪主な内容≫
まえがき

2015   平成二十七年
誰も知らない新国立競技場の責任者
スクランブル交差点を突破せよ/誰がための新国立競技場
黙ってアベに付いてこい/アベさんちの茶の間から見る夕日
置かれた場所で咲きたがるわたしたち/お花畑は燃えているか

2016   平成二十八年
そういえばトランプも謝らない
オリンピックの予算を蒸し返す罪/甘利といえばあんまりだった民主党
アベさんが誤っても謝らない理由/入院した中年男性はなぜおしなべて不機嫌なのか
「自業自得だ」と言う資格は誰にある

2017   平成二十九年
モリカケ問題ライジング
「テロリストはみんなそう言うんだよW」/教育ニ関スル戯言
教育勅語が「愛される理由」/私たちは時間切れを待っている
ネーミングのセンスに覚える政策構想への懸念/実は小さな「モリカケ問題」

2018   平成三十年
この公式文書は突然消滅する
文学として味わう森友文書/みんながなんとなく麻生さんに甘いのは
日本語の信用崩壊が止まらない/ボブ・ディラン氏への謝罪
マリちゃんが聞いていた「オペラ座の夜」

2019   平成三十一年/令和元年
御苑の桜に罪はない
我らの望みは憎悪の共有/誰かを落とすための一票だってある
猛暑五輪も凍りつくおためごかしのおもてなし/作品だけを残して旅立った和田誠さん
今年の桜はどんな気持ちで見るだろう

あとがき