内容紹介

スポーツの祭典とともに盛り上がるはずだった2020年の美術展。
予期せぬコロナ感染の広がりで、大きな変更を余儀なくされました。
海外からの輸送を伴う展覧会は中止や先送りになりましたが、
では、美術館は閉まっているのか?答えはNo!
オンラインで所蔵品を紹介したり、ワークショップを開催したり。
今できる精一杯で、私たちを迎えてくれます。
行動様式には注意が必要ですが、静かな美術館はアートとじっくり向き合える絶好のチャンスです。

20年最大の目玉「ロンドン・ナショナル・ギャラリー」展は年内日本にとどまり、
現代アートの巨匠、「ピーター・ドイグ」「オラファー・エリアソン」の展覧会も再開中。

もう二度とこの組み合わせは実現できないと思われる「STARS」展には草間彌生、杉本博司、
宮島達男、リー・ウーファン、奈良美智、村上隆・・・などがきらめいています。
ゴッホの「ひまわり」を展覧会中は常設展示する生まれ変わったSOMPO美術館で開催される
「ゴッホと静物画」では西洋の花の絵の歴史を垣間見ることができます。

普段は「企画展」にばかり目が行きがちですが、
今は各館のコレクションや常設展に目を向けてみるのもいい。
今展示されている日本の美術館が所蔵する作品を辿りながら
「教養としての西洋美術史」をじっくり身につけてみては。
疲れた心をほぐしてくれる1枚に出会える1冊です。

その他、狩野永徳と岩佐又兵衛の洛中洛外図の対決が見られる「桃山 - 天下人の100年」、
京都で天皇即位を寿ぐ「皇室の名宝」などなど和の展覧会も見逃せません。
全65展の厳選した情報をお届けします。

○西洋美術館・主任研究員がおすすめ
  ロンドン・ナショナル・ギャラリー展を深く楽しむ10点
○ひまわりだけじゃない!ゴッホが描いた花たち
  西洋の花の絵はどう変わったか
○ジェンダーギャップとも戦った!?   印象派の女性画家たち
○"桃山文化"のツインピーク   狩野永徳VS長谷川等伯   金屏風対決
○やっぱり若冲が好き!  
○かわいい!動物大行進   日本画の中の猫&霊獣
○ほぼ全部今見られます!
  日本にある作品でたどる   教養としての西洋美術史
○中野京子さんが案内   大塚国際美術館で出会う絶対名画
○刀剣女子も見逃せない   名刀図鑑

※内容は変更になることがあります