内容紹介
ブランドはDMやパンフレットのようなマーケティングの道具ではなく、資産だ。トップ関与のもと長期的な視点で磨きあげられてこそ、真の力が解き放たれる。ブランド戦略の権威、アーカーの理論をもとにした実践編。おすすめポイント
同じ品質のTシャツが3ドルにも30ドルにもなる!強いブランドは、より高い価格とマージンの設定を可能にする、顧客の生涯価値を高める(何度も選んでもらえる)、チャネルへ影響力を高めて取引を有利にする、新しいビジネスへの参入を容易にするなど、他社がうらやむような優位性を獲得し、企業に「持続的な利益」をもたらしてくれる「資産」です。
本書では、ブランドという資産を最大限に活用するための実践的手法を「11のステップ」にわけて解説します。ブランドを資産としてとらえることは、デビッド・アーカー教授のブランド・エクイティ論以降の潮流ですが、本書では、まさに、それを実現するための手順や手続き、着眼点や留意事項が体系的に整理されています。
P&G勤務を経て、ブランド戦略のコンサルタントとなった著者だけに、豊富なケーススタディを使ってブランド資産価値を高める「組織的な取り組み」が、企業の実務にあったかたちでやさしく解説しています。
昨今、消費者との「約束」を破った企業の不祥事が相次いでおりますが、そうした企業は、これまで築き上げてきた「信頼」、すなわちブランド資産を失うという多大な損失を被っています。まさに、これからブランドを構築しようという経営トップや、その実務を担う経営ミドル必携の手引書です。