内容紹介
「北の宿から」「勝手にしやがれ」「UFO」――。シングル総売上6818万枚、作詞を手がけた曲は5千曲以上と歌謡曲の黄金時代を築いた男・阿久悠。癌と闘いながらも最後まで歌と生き続けた男の自伝小説。おすすめポイント
作詞家であり歌謡曲の革新者として膨大なヒット曲を世に送り出した阿久悠。ジャンルを越えた稀代のヒットメーカーの自伝小説は、癌の手術と「9・11」が偶然にも重なった時に書き始められた。
抑制された筆致で、常に「時代」に真正面から向き合ってきた作家は、言葉がどんどん力を失っていく日本と日本人に向けて、何を語り継ごうとしたのか。